詩太|u-ta
見たもの、思ったこと、感じたこと、作ったもの、忘れてしまう前に書き残しておこう。日記のようなエッセイのような落書きのような、ウータとキムラシンゴの今の記録。
詩太(うーた)の作品展、略して、詩展(うーてん)。 詩と絵と言葉の詩展をオンライン上で開催します。 観覧無料ですので、よかったらご覧ください(^_^) ※今後オンライン上だけの有料版も開催していきます。
架空の旅人「タウ爺(たうじい)」が書いた架空の旅日記。
どうやって「詩人」を仕事にできたんですか?と聞かれて、詩人が仕事になるまでの自分の過去を振り返って考えてみた。 小さな幸運や人との巡り合わせの連続があって今に至ってるので、8〜9割くらいは「運」だと思った。 もしも、 趣味や特技がたくさんあって充実した日々を過ごしていたなら「筆ペン」や「筆文字」にハマることもなかっただろうし、自分の気持ちを口で伝えるのが上手だったら詩を書こうと思ってなかっただろう。 20歳くらいまで何も取り柄のない自分で生きてきたのは、運がよかった。
ドラマチックな出来事 17年前、保育学生の時に若松区の児童養護施設で施設実習をさせていただきました。 当時、実習が終わった後には学生から施設へ“手作りのお土産をプレゼントする”という習わしがあったのですが、自分は何を思ったのか筆ペンで自作の詩を書いて贈ったんですよね。笑 ただの実習生が書いた詩をもらっても扱いに困りますよね。自分自身とっくの昔に処分されているだろうと思っていました。 でも、数年前、その詩が綺麗に額装されて今でも施設に飾られているということを知りまし
詩太活動10周年の節目に『くじらは空』という本を作りました。 内容は、絵本と詩集と画集の真ん中くらいのイメージです。 現時点での集大成なので、自分が大切にしたい想いや願いをたくさん込めました。本来なら「まえがき」や「あとがき」にその想いや願いの部分を綴るべきなのかもしれませんが、この本には「まえがき」も「あとがき」もありません。 なので、その代わりにここで「あとがき」のようなものを軽く綴っておきたいと思います。(これを読むと想像を膨らませた本の世界が狭くなっちゃうかもし
4年ぶりの新作書籍『くじらは空』出版に向けたクラウドファンディング終了まで《残り1日》になりました! https://camp-fire.jp/projects/view/734170 たくさんの方にご支援いただきなんと200万円という大台を突破しました! 現在の支援総額 2,010,500円(134%) 支援者数 222人 本当にありがとうございます! ほとんど内容を明かしていないのにこんなにたくさんの方がご支援・ご予約をしてくださってる状況に驚いています。 _
昨年くらいから、 ご依頼の作品や 個展に展示する用の作品ばかり 描いていたので、 無意識に「描く」ことへのハードルが 上がってしまっていたことに気付いた。 人に見せることが前提だと 良い絵を描きたいという気持ちで キャンバスと向かい合うので、 描く時間よりも考える時間が長く 一筆がとても重たい。 それはそれで悪いことではないと思う。 ただ、 描くことがプレッシャーに感じたり、 緊張したりして、 純粋に描くことを楽しむ時間が 少なくなってしまってたような気がする。 だか
アトリエ温/古民家ギャラリー コト場 半年近く前の話になりますが、昨年9月いっぱいで約7年間拠点として過ごしたアトリエを退去しました。 7年間の思い出や出会いが詰まった場所。やっぱりお別れは寂しかった。退去は建物の建て壊しが理由だったので、2週間後には更地になっていました。 (決してそんなことはないんだけど)ここで作ったものも、出会ったことも、何もなかったかのような寂しい気持ちになりました。たくさんの方の力を借りて作ったこの場所を守れなかったことが申し訳ないです。 現
個展に向けて絵の制作以外も色々と準備を進めていて、その中の一つがカレンダー。 自分自身が飾りたいと思えるカレンダーを作ろうと思って、とにかく自分が好きな感じのデザインで作りました。 手に取ってもらえるのが楽しみ楽しみ。 個展&オンラインショップでの販売になるので、また改めてお知らせします。
絵を描いたあと、パレットに残る模様もなんか好き。 だから、そのまま作品にしてみようと、一枚のキャンバスをパレットの代わりにして色を重ねていっている。 凸凹や色の重なり、個展に展示する24枚の絵が完成する頃には、どんな模様になっているかな。 個展まであと13日。 いつも通り、時間的にかなり追い込まれてきたけど、心穏やかに一枚一枚大切に描いていきたいと思います。
春の個展まであと16日。 毎日毎日キャンバスと向き合っています。 個展には24作品展示する予定なのですが、まだまだ先は長い。積み重なってるまだ真っ白なキャンバスを目にすると心折れそうになりますが、「あっ、こんな絵にしよう」と閃くと心が高揚します。 制作は、そういう自分との葛藤や発見や喜びの連続です。 新しい画材や道具も増えました。嬉しい、楽しい、という純粋な気持ちは絵に宿ると思っているので、自分の心を楽しませながら残りの作品も描いていきます。 今日もがんばろう。
次の個展に展示する新しい絵。 この絵を描いた数日後、打ち合わせに行った鳥栖市で、偶然、余白の絵に描いた木とよく似た木を見つけました。 そして、その広場にある施設の中で一台のピアノと出会いました。そのピアノは、戦争を経験したピアノでした。 特攻隊の若者が出撃前にこのピアノで「月光」を弾いたそうです。 「ピアノは語る」 たしかに、このピアノが放つ空気は、力強く美しかったです。 いつか音色も聞いてみたいです。
好きな形の木がたくさん植えられている広場で、座る面がツルツルの石のベンチを見つけた。 もしかして……と近づいて目線を下げると、綺麗に反射してベンチに木が映っていた。 ちょうど2歳の子どもくらいの目線から見えるこの光景。 歩けるようになってお散歩した公園にこんな仕掛けがあったら、公園って面白い場所って感じるかもしれないな。 ここにこのベンチを設置した人がどんな狙いだったかは分からないけど、もしもそんな狙いだったら優しいなーと思ったのでした。
絵を描くときはぺりぺりめくるタイプの紙パレットを使う。 絵が完成すると同時に、役目を終えたパレットが残るわけだけど、なんか捨てるのが勿体無くて捨てずに残してる。 かなり溜まってきたので、日付を書くことにした。 意味があるかどうかは分からないけど、役目を終えたパレットも、集めたら一つのおっきな作品になりそうな気がしてる。
3月、春の個展を開催します。 約9ヶ月ぶりの個展は2会場同時開催という形で開催させていただきます。 個展のタイトルは『ひとときの余白』です。 「人と木」「日と時」、2つの「ひととき」をテーマにした絵を展示します。 2つの会場に12点ずつ計24点を展示する予定です。 どうぞ、絵と一緒に穏やかなひとときをお過ごしください。 詩太
息子との会話の中で、前にこんなことあったね、こんなとこに行ったねって話すと、いつも思いのほかどれもよく覚えている。当時の言葉のやりとりまで覚えていることもある。 感心して、そんなことまでよく覚えてるねって伝えると、息子はこう言った。 「だって、思い出に残しとるもん」 思い出は自分で選ばずに自然に残っていくものだと思っていた。 でも、息子は「残している」と言う。 そうか、思い出は残るものではなく残すものなのか。 その息子の一言を、僕は今でも思い出に残している。 ___