迷いの森

 迷いの森に親友が入ったと聞いて、カレンは気が気ではなかった。
「今すぐわたしも森に行かないと
!」

 周りの大人の目をごまかして、やってきた森の入り口。
 昼なのに、森の中は夕暮れみたいに薄暗い。
 ゴクリとカレンは唾を飲み込んだ。
「待っててね――必ずたすけるから」
 意を決して、一歩踏み出した。

【少女・さまよう・親友】

#掌編小説
#すくものノルマ

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