気滞証〜気が滞るという考え方〜
中医学の考えの中の1つ「精気学説」では、
この世の全てのものは「気」で出来ているとされています。
当然、人間にも気が流れています。
気がのびやかにに流れることで人間の身体では代謝がスムーズに行われますし、
夜は寝て朝起きることが出来ますし、
気持ちよくリラックスすることが出来ます。
「病は気から」とよく言いますが、
この期の流れが滞る「気滞」の状態になると人は身体のバランスが崩れる方に傾きます。
なので、
健康な状態であるために気が心地よい状態で流れてくれることが大切なのですが、
その働きのことを中医学では「疏泄作用」と呼びます。
この「疏泄作用」は中医学では「肝」が主っているとされています。
「肝」が病み、「疏泄作用」が失調し、「気滞」が生まれると、身体の不調が現れます。
便秘や消化不良、頭痛や眩暈などなど。
身体表面のマッサージをするだけで症状が良くなることもありますよね?
頭痛や肩こりが酷くて、冷え性も持っていて、仕事も毎日忙しくて、、、
身体の不調の原因を考えるうえで、
「気滞」という観点を持てると、見方は大きく変わってきます。