幾度となく鍛錬される美しさ。
無敵は
最強という意味ではなく、
敵を作らない強さ、したたかさ、という意味です。
鋭く強靭でおそろしい。
それでも美しい日本刀に触れてきました。
先日
大阪市平野区にある
かたなの博物館にお邪魔しました。
ここでは
数振りの日本刀展示と
砥ぎ師さんの研磨作業を実際に見ることができます。
誠津さん
1000年以上の日本刀文化全体を高く俯瞰され、
お弟子さんを広く受け入れておられます。
人間的魅力、引き付け力がすごかった。
話に魅了され
私たちも質問攻め
『逆刃刀って実際にあるんですか?』
『日本刀っていくらするんですか?』
『触らせてもらえるんですか?』
こんな質問にも丁寧にお答えくださり( ´∀` )
30分滞在の予定が
1時間半以上も居てしまいました。(*´ω`*)
たくさん教えてもらったのですが
掛け軸にある“真剣”の文字以外にも
□一刀両断
□伝家の宝刀
□助太刀
□反りがあわん。
□太刀打ちできない。
□焼きを入れる。
□土壇場
□鍛える
など
実は刀から言葉を通して
教わっていたことって多いんですね。
特に
研磨作業の最終段階で使用する内曇(うちぐもり)
世界で京都のみでしか採掘できず、
人工精製が不可能。
新たな炭鉱を掘ろうにも
京都の景観を乱す可能性があり×
炭鉱場は極めて危険
採掘できる職人さんも全国でお一人だけだと( ゚Д゚)
砥ぎ師は増えてきても
砥ぎ石が採掘できていない問題が…
この刀剣ですら
まだまだ砥ぎは完成していないそうです。
私たち日本人が
伝統ある日本刀から学ぶもの。
叩かれ
折られ
焼かれ
冷やされ
これで私は完成したかと思っても
まだまだ磨き残しがあり
普通の人が十分だと思っても
まだまだと
続けるうちに
気づいたら
敵のいない究極の世界
真の無敵
その極地に
近づくのではないのでしょうか。