TREASUREの「LAST NIGHT」に寄せて
K-POPあるあるやらYGあるあるを知らないファンの、レビューにもならない感想を書いてみる。最近はコンテンツを全部追えているわけではないが、新曲はとても楽しみにしていた。
久しぶりのアサヒの歌詞!それだけでも期待値が跳ね上がっていたけれど、やはり良い詞を書くなと改めて。メロディも良い。聴き心地が良くて、家事をしながら……ドライブしながら……という「ながら聴き」にもぴったりだと思う。
個人的な好みの話になるが、私は基本的にラブソングが苦手なので、ラブソングだと分かっている場合は、歌詞の和訳を読まずにメロディを聴いて楽しむことが多い。よって、「メロディは好き、でも歌詞はよく分からない」ということが、往々にして起こる。
(K-POPや洋楽に限らず、J-POPでもラブソングは苦手。メロディが好きだなと思って聴いていた曲をカラオケで歌ったら、実は不倫の歌だった……みたいなこともあり、複雑な心情になることもしばしば……。)
その点、今回の歌詞は聴きやすかった。言葉の選び方が美しい。アサヒの書く歌詞は、基本的にふんわりしているので、恋でないものに置き換えやすいのでは?と勝手に思っている。
「病」はがっつり恋の歌なのでメロディメインで聴くが、歌詞の比喩表現などには楽しませてもらっている。また、「オレンジ」や「ありがとう」の歌詞も好きだ。ラブソングに苦手意識がある私にとっても、受け入れやすい言葉選びをしてくれるので、本当にありがたい。
話が微妙に逸れたが、今回の「LAST NIGHT」の歌詞も、彼らとファンの関係性に置き換えて聴いていた。
(今回は歌詞が気になっていたので、必死に和訳しながら聴きました。最初から公式で字幕をつけてもらえると非常にありがたいが、なかなか難しいのかな……。)
TREASUREのメンバーそれぞれの歌声に合うような、優しくて綺麗な言葉が並ぶ歌詞に、心があたたかくなる。
K-POP特有のインパクトがある華やかな曲を歌う彼らも、もちろん格好良い。激しいダンスを踊って、バチバチに決める彼らも、もちろん格好良い。
ただ、私がTREASUREにハマった理由は、彼らの歌声にある。それぞれの個性を消すことなく、美しく重なり合う歌声。十人十色の歌声。TREASUREならではの魅力だと思う。歌声で人々に寄り添う彼らの曲に、私は何度も救われてきた。
たとえパフォーマンスを目で見ることができなくても、歌声を聴くだけで勇気をもらえたり、癒されたり、幸せな気持ちになったり。TREASUREは、そういう曲を届けることができるグループだと思っている。だからこそ、今回の「LAST NIGHT」でのカムバックは、特にぐっとくるものがあった。メンバーそれぞれの歌声をちゃんと堪能できるのが嬉しい。
ジェヒョクやドヨンの歌声は、これまでの曲とは一味違っていて、はじめて聴いたときは驚いた。
その中でも特に好きなのは、ジョンウとアサヒのパートである。この2人の声が重なったときの多幸感はたまらない。ヒーリング効果抜群で、ずっと聴いていたくなる。
(ちなみにサヒウパート推しとして外せないのは「RUN」。この曲も2人の掛け合いが素晴らしくて、『REBOOT』の中でも特にお気に入りの曲である。)
歌声にかなりフォーカスした感想になってしまったが、もちろんパフォーマンスも楽しみにしている。爽やかで、多幸感のあるパフォーマンスを期待したい。
彼らの憧れの先輩のようなバチバチに決めたステージはもちろん、彼らならではの爽やかな魅力も活かせるパフォーマンスで、ファンだけでなく、大衆にもその魅力が伝わることを願っている。
最後に、最近の私のK-POP事情を少しだけ。
かなりがっつりベビモンちゃんにハマっている。箱推しである。彼女たちのゴリゴリに格好良いパフォーマンスをみていたら、こっちまで気分がぶち上がるので最高。溜まっていたストレスをベビモンちゃんの歌声とパフォーマンスがぶっ飛ばしてくれるので、気持ちがスカッとする。
そして今さらながらBTOBの存在を知り、その歌の上手さにひっくり返った。まさか韓国のフェルセンがいらっしゃるとは……。至高のハーモニーをくらって、あまりの感動に動画を探し漁っていたら、とうやら様子がおかしいおもしろグループであることまで判明して、ギャップに笑い転げてしまった。
歌が上手いグループのバラードは最高なので、いつかTREASUREにも、彼らのようなド定番のバラードを歌ってほしくてたまらない。
TREASUREのカムバックが幸せに溢れた時間になることを願っている。