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僕の使用機材:エレキベース編

こんにちは。スケキヨです。

マインドマップを使った音楽遍歴を三週にわたって書いてきましたので,ちょっと箸休めを。

今回は「僕の使用機材:エレキベース編」ということで,メインに使用しているエレキベースをはじめ,サブ機で活躍しているサイレントベース,更には遊び道具で重宝しているウクレレベースなんかもシリーズで紹介したいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください。

エレキベース:YAMAHA TRB1006J

エレクトリックな演奏やセッションに持ち歩いているベースです。

「6弦&スーパーロングスケール&24フレット」というスペックですが,見た目に反してとても扱いやすいベースです。
ちょっと重いですが。

そして何より「世界のYAMAHA」なだけあって,音作りのしやすさは抜群です。

実は元々はG&L L2500 USA(5弦ベース)が大学二年生の時に初めて買ったエレキベースで,それを15年以上使ってきました。

G&Lは見た目と音に惹かれましたが,それ以上に「コントラバスは4弦だし,5弦あれば十分だろう」と考えて購入しました。

「ハードケースに入った5弦」というビジュアルは大学生にはたまらなく官能的に映りました。
まるで海外から来たパツキンモデルのネーちゃんみたいな。

問題のプレイアビリティですが,指でもピック弾きでもOK&スラップもOKな良いベースでしたが,段々と自分の目指すプレイスタイルに合わなくなってきました。

と言うのも,ベースラインを弾く分には全く申し分ないんですが,ソロワークの時のハイフレットへのアクセス(ネックジョイント部が引っ掛かる)や,コントラバスソロ曲をエレキベースで弾きこなそうとした時に壁となる「音域の狭さ」に頭を抱えていました。

試しに某社の6弦ベースを買ってはみたものの,確かに音域は広いんですが,激しいヘッド落ちやボディバランスへの不満からG&Lがメインエレキベースの座に鎮座したままになります。
(音は周囲には好評でしたが,あまりに人工的な音で個人的に好きになれなかったのも原因です。)

そんな時,とある所でフォデラ(エレキベース界のロールスロイス。超高額‼)の6弦ベースを試奏する機会をいただきました。

ふくよかながら締まりのある低音はもちろんのこと,何の障壁もなくハイフレットまでスルスルと指が届く感覚に「これやー!オレが求めているのはこれやー!」と購入を検討しましたが,お値段なんと200万円

考えて考えてかなり揺らぎましたが,その時はメインのコントラバスを探している時期でもあったため,泣く泣く諦めました。

某社の6弦ベースはもっているものの自分の理想とあまりに違う作りに凹み,さらにフォデラとのあまりの違いにショックを受け,ヤケクソで売り払ってしまいます。

それから数年間はエレキベースはG&Lだけで過ごしていましたが,これまたある機会にYAMAHAの6弦ベースを弾く機会をいただきました。

持った瞬間の第一印象は「あ,馴染む」でした。

そして音を出してみると,これまたビックリするほど素直な音。

アクティブピックアップであることを忘れるくらいのナチュラルなトーンでありながら,アクティブピックアップの強みである芯の強さも兼ね備えています。

コントロールも「ボリューム、バランサー、3バンドイコライザー」というシンプルかつ明確なもので,直感的に操作できます。

狭すぎず広すぎない弦間は右手のストレスを軽減し,スキッピングやスラップも違和感なく楽しませてくれます。

全体的に薄めのネックは左手のフィンガリングがラクにでき,コンタード加工されたネックジョイント部によって24フレットまでスルスルとプレイできます。

そしてお値段なんと10万円ちょっと!フォデラの約1/15じゃないか!
凄いぜジャパンクオリティ!(インドネシア製だけど)

一部のユーザーからは「YAMAHAの音は凡庸すぎる」「音に個性が無い」「楽器界のト〇タ」(ト〇タにも失礼だ!良いクルマ沢山あるんだぞ!)なんて心無いコメントがあったりしますが,それは「価格に反した超優等生だから」ということに対するやっかみに近いものではないかと思います。

YAMAHA製品を愛用しているトップミュージシャンがどれだけいるでしょう。

小曽根 真,チック・コリア,ジョン・パティトゥッチ,ビリー・シーン,ネイサン・イースト,トミー・アルドリッジ,コージー・パウエル,等々…数えだすとキリがありません。

誰よりもサウンドに拘るであろう彼らが「タダで良いものを使える」というだけでそのメーカーの機材を使うでしょうか。

何より,彼らのスーパープレイ&サウンドを聴いて「凡庸」だなんてとても言えません。

話は変わりますが,かのフェラーリは高額なクルマしかラインナップしていないことで有名です。

それは「レース資金を集めるため」という大前提がありますが,「購入者がF1の疑似体験をできるスーパーカーを提供するための費用」という理由があるそうです。

楽器に話を戻すと「トップミュージシャン達がこぞって使う製品(廉価版であれ)を所有する」ということは「そのミュージシャンが楽器から得られるインスピレーションの片鱗を共有 or 疑似体験する」ということではないでしょうか。

200万円の楽器はおいそれと買えませんが,10万円ちょっとであれば学生さんでも頑張れば手が届く範囲です。

そして生産地やクラフトマンの差はあれど,同等の構成・精度のものを良心的な価格で提供してもらえるというのは驚きしかありません。

…と,凄く感動したんですが,試奏した楽器の色があまり食指が伸びず,その場は一旦引き下がります。

楽器は音も大切だけど,所有する以上見た目にも拘りたいところです。

YAMAHA TRB1006Jへの憧れを抱いたままそれから数年が過ぎますが,ふと覗いたフリマサイトで,かなり状態が良い中古品を見つけたので即購入しました。

カラーも好みのナチュラルフレイムメイプルです。

商品が到着して早速弾いてみると,やはりあの感動が蘇りました。

さて,感傷に浸っているのも早々に,G&Lをどうするか考えなければいけません。

「出したい音作りはほぼYAMAHAでできるし,音域もYAMAHAの方が広いし…売っちゃえ☆」

と言うことで,15年以上の付き合いがあったもののあっさり売ることを決め,某オークションサイトで格安で出してみたところ買値よりちょっと高く売れて6弦ベース分を余裕で取り戻しました。
ラッキー。

そんなこんなで今現在のメインエレキベースはYAMAHA TRB1006Jです。

・おわりに

今回はメインエレキベースを紹介しました。

投稿は飛び飛びになるかもしれませんが,使用機材の括りでシリーズ化していく予定です。

よろしければ暇つぶしにでもご一読ください。

それではまた次の投稿でお会いしましょう👋

最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。

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