抜書 | 『書く習慣』(いしかわゆき)
・日常的に書く文章に、論理性は必要ではない。
・「書く」ことを、もっと自由に考えて欲しい。
・日常生活のなかで、「今、気持ちが動いたな」と感じたら、その出来事と思いをメモする。
・すべてにおいて正解を求めてしまうこの時代、みんな「感想の答え合わせ」がしたい。
だからこそ、綺麗事をつらつらと並べてみるよりも、本音で思ったことをぶっちゃけたほうが面白く思ってもらえるし、読まれる。
・起きた出来事について「なぜ?」と問いただすこと。
「なぜ?」の観点で日常を掘り下げることで、自分でも気づいていなかった発見にたどり着ける。
・「日常をネタにする」力が身につけば、なんでもかんでも立派なネタにして文章を書くことができる。
・平凡な日常も、誰かにとっては面白くてタメになって、不思議な日常になる。
・どんな文章テクニックをも凌駕する最強のコンテンツ。それは、「好きなものについて書く」こと。
・情報量の多い今の時代、もっとも信頼できるのは「好き」というピュアな気持ち。
・忘れないうちに言語化して残しておく。
「これを見て自分はどう感じただろう?」と自分に問いかける。
・なぜその部分が心に刺さったのか?
・今の自分とどう重なったのか?
・これを受けて、今後どうするか?
→これらを考え、その一文の下に本音を書いていく。
・なにもしなかった日でも、「思い」を言葉にしていくことはできる。
→出来事としてはなにもなかったかもしれないけど、ぼーっとしながらでも「考えたこと」や「感じたこと」があるはず。
・「日常でネタを拾うコツ」は、もっと身近で些細なこと。
・なにかに触れて、なにかを感じて、なにかの感想を抱く。
感情が動いたら、それがインプット。
・簡単で優しい言葉を使う。
「簡単な言葉を使う」とは「思考する」こと。
・できるだけ読者に「?(はてな)」を抱かせないことが重要。
→専門用語は使わない(とくに横文字)
→固有名詞には必ず説明を入れる
・「誰でも書けそう」な文章に足りないもの。
それは「書き手の本音」です。
要するに、「で、あなたはどう思うの?」。
・「この人の解釈、好きだな」とか、「この人の考え方はいいなぁ」と思ってもらえたら、文章を通じてファンがつくようになる。
・綺麗事なんて必要ないし、頑張って美しい文章を書こうとしなくていい。嘘偽りない言葉と感情が、あなたという存在をしっかり伝えてくれる。
・大事なのが「タイトル」。
一番時間をかけてこだわるべきポイント。
・「実体験」が入っている文章は読まれる。
全く同じ体験をしている人はいないからこそ、価値のあるもの。
・人がなにかをシェアしたくなる欲求を紐解いてみると、「自分もそうだった、わかる」という「共感」と、「これは勉強になるなぁ」という「学び」の存在が重要。
・文章の「自分ごと化」
①ベースとなる出来事について書く
②その出来事を受けた自分の「学び」「変化」を書く
③語りかけてみる(「〜と思いませんか?」「〜と感じますよね?」)
④主語を「わたしたち」に変えてみる
⑤最後に「あなたはどう思う?」と議論の余地を与える
・後悔こそが、読まれる記事の「種」になる。
・あなたの体験で、誰かの未来は救えるかも。
・読まれる文章と、そうでない文章の違いは、いかに「本音を晒せるか」。
・飾らない本音だから、面白い。
・「なんか変な感想を抱いちゃったな」と思っても、それがあなたの感性なのだから、そのまま書いてしまう。
紙の上くらい感情をオブラートに包まなくていい。
・「オブラートに包まなくていい」とは言っても、意図的に言葉で誰かを傷つけるのはまた別の話。
言葉はなによりも鋭い刃となる。
・不特定多数に向けて文章を書くときは、次の判断基準を大切にしている。
「相手を目の前にしても直接いえるか?」
「その人の人格を否定していないか?」
「わざわざ発信する必要があるか?」
・その日の出来事や自分が感じたことを毎日のように言語化していると、自分の思考パターンや、「自分」という人間が見えてくる。
・書き残されていないから、なにも振り返ることができない。
すごくもったいないことをしたと、いまだに後悔している。
・その瞬間のことは、その瞬間の自分しか書けない。
だからこそ、写真を撮るように今の自分を残しておく。
・それぞれの言葉にまとわりついたマイナスイメージは、その特性の人たちの心をむしばみ、コンプレックスを植え付ける。
誰かに言われただけでも心を痛めてしまうもの。
これはまさに、「呪い」。
でも、その「呪い」を解いてくれるのが、「書く」こと。
自分を素直に文章に表現することで、まわりの勝手なイメージに縛られるのではなく、本当の自分が見えてくる。
それが自分が自分にかけた呪いを解く「魔法」になる。
「先入観」という名の「呪い」も解けていく。
これはどう考えても魔法だと思う。
最近はそんな魔法使いがいっぱい増えてきて、いろんなことがフラットになってきた気がする。
だから、自分のコンプレックスとかダメなところ、かけられた「呪い」は、自分ひとりで抱えて心の奥に仕舞っておくのではなくて、世の中に出してみよう。
「呪い」は抱え込んでいるかぎり、永遠に「呪い」のままとなり、自分を苦しめつづける。
でも、ひとたび取り出して言葉にして伝えていけば、その言葉が「魔法」となって、「呪い」を解いてくれる。
その「魔法」に救われる人だって、たくさんいるはず。