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【詩】Reach For The Stars

「宇宙ラジオ」の星野イメージの詩

困っている人が助けてあげたい。
悲しい時に笑ってごまかしたくない。
幸せになりたい。痛いのは嫌だけど、悲しみもできれば愛してみたい。
ぼくはとてもわがままで、偽善者で、救いようがない馬鹿で、「ただの人間」から出られない、とてつもなく無力な生き物だ。
それでもぼくは無邪気に信じている。
一等星になれなくても、誰かがその星を見つけてくれること。
借り物の光で輝く月でも、誰かを照らせること。
流れ星のうわさ。ぼくの存在する意味。
だから今日も夜空を見上げて、星をうたう。
月の見えない空でも、届いているかわからなくても、この歌が誰かの闇になってしまうことがあっても。
ぼくはぼくを賭して、あなたを真似て、うたいつづける。

作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。