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詩まとめ

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2021年7月の記事一覧

【詩】空に捧ぐ6つの詩

実験作 一つ空の下、星屑の僕らは離れていても同じソファで眠る 雲の厚みに触れると、空白だった 青空の影に右手が消える不思議だけ 天使の梯子の先、教会の白 昇る奴を振り落とす為に眩く光っている 朝の群青を白く溶かしていく太陽がほんの少し嫌いだった 雲で覆われた白い空は、すべてを非日常に変える 町並みはあたしを起こすのに 夜空にも青空にも属さない水彩の空に連れて行かれたい、ある日

【詩】Bouquet room -purple-

また、朝が来た。藤のカーテンは美しいが、いつまで経っても開くことができない。その花で埋まる空だけが、私を囲む世界。隙間から微かに零れる以外に太陽の光は届かない。 池のように水を張った床に、紫陽花を浮かべた。まんまるな紫陽花達が水面に咲いている。カーテンから零れた光は水と花に融け、キラキラと輝いた。灯籠のようだ。 パルフェ・タムールの香り。キキョウのブーケ。カンザキアヤメの便りを心待ちにして、それらを抱き、もう一度眠りにつく。 いつか見た夜明けの、本物の空。太陽を全身に浴びて