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「監督が怒ってはいけない大会」で思うこと
益子直美さんがバレーボールの「監督が怒ってはいけない大会」を始めて10年が経つんだそうです。
素晴らしい。頑張ってますね。
確かにスポーツの指導で指導者が「怒る」ことは、まったく不必要です。
私は長年スポーツの指導をしていて、感情的に怒ってしまって、あとから後悔したことが何度もあります。
ただし、スポーツを通して子どもたちに関わる以上、子どもたちを立派な大人へと導かなくてはならない使命も忘れてはなりません。
必要なときはきっちりと「叱る」こともやらなくてはならないのです。
誤解してはいけません。
感情的になって「怒る」のと、冷静に状況を判断したうえで「叱る」のは、全く違う行為です。
優秀な指導者は、どんな場面で、どんな子どもを対象に、どんな叱り方をするべきか、たくさんの引き出しを持っています。
そして、同じように褒め方もたくさん持っています。
昔の人は言いました。「5つ教え、3つ褒め、2つ叱って良い子にしよう」
気合だ根性だと精神論ばかり言っていた昔だって、指導者に「怒らなきゃダメ」なんて言っていないんですよね。
実は、私個人の感触としては、指導者が怒ることも必要と思っています。
というのは、あまり感情を表に出さないでいると、人と人としての信頼関係が構築できないような気がするのです。
「あの人はこういうことで怒るんだな」とか「え?そんなことでそんなに喜ぶ?」とか「うわ~これでそんなに泣くんだ」みたいな、その人の人となりを知ることは、信頼関係の基礎となるのではないでしょうか。
ただ、それは、できればスポーツの指導の場面ではないところで出来たらいいですよね。
優秀な指導者っていうのは、表面的ではない、心から通じ合う信頼関係の結び方が上手な人なんだと思っています。