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スポーツと競馬「オシム氏哀悼と NHKマイルカップ」

ある物流会社のCMで
「カルタゴの将軍ハンニバルは言った『道は探すか、我々が作るかだ!』」
というのがある。
よく考えりゃ当たり前のことでしかない。そりゃあ道が必要なら探すか作るかでしょうよ。マインクラフトやりながら12歳の少年が独り言のように言った言葉だとしたら名言にはならない。誰が、誰に、どんなシュチュエーションで、何を訴えたくて言ったのかが重要なのである。

そういう意味で、オシム氏の言葉は的を射たものだった。
私もスポーツを指導する一人として、選手にオシム氏の言葉を引用して何か伝えようかなぁなんて思ったこともあったが、語録の一つ一つは極めて当たり前のことでしかなく、うまく使えなかった。
オシム氏が機を見て発したからこそ名言だったのだと思う。

同じ時代、プロ野球に野村監督もいた。こちらも名言には事欠かない人だ。

共通するのは、その教えを受けて、指導者として成功した人が多いということではないだろうか。
選手として監督と向き合っていた頃は反発したりすることもあったかもしれないが、いざ自分が指導する立場になったときに、監督の教えはこういうことだったのかと気づくことも多いことだろう。
それもこれも、偉大な監督たちが「言葉」として残してくれているおかげだ。

この世で人間だけしか使うことができない「言葉」 大事にしていきたいものである。

明日はNHKマイルカップ

馬は言葉が通じない。日々の世話の中で、あるいは手綱や鐙を通して気持ちはある程度伝わるかもしれないが、やはり人間同士のようには分かり合うことはできない。オシム氏や野村氏のようにベラベラ喋っても、まさに馬の耳に念仏である。
それでもトレーナーやジョッキーは効果的に馬を調教し、上手にコントロールし、速く走らせる。
そういう技術を見るにつけ、人間同士だってやっぱり上辺の言葉だけじゃなく、情が通わなきゃいけないなと思うのである。

今回のレースにディープインパクト産駒はいない。キングカメハメハ(KK)系が多く、サンデーサイレンス(SS)系ではダイワメジャーが孤軍奮闘。これは何か歴史の転換点なのか?

KK系ロードカナロア産駒
18番 ダノンスコーピオン
阪神で3勝。しかし東京では7着。その敗因は左回り? それとも距離? しかも大外枠となると信頼度はガクンと下がってしまう。しかし、それは逆に、1番人気が勝てない今年のG1戦線においては良かったと言えるのかもしれない。先週スタートと同時に落っこちた川田騎手が巻き返すか。

SS系ダイワメジャー産駒
4番 セリフォス
前走は阪神FSで2着。2歳戦に強いダイワメジャー産駒で、3歳になってからレースに出ていないので、力関係はどう変化しているだろうか。この馬の取捨選択は、そこの見極めに尽きる。福永騎手への乗り替わりになるが、福永騎手のテン乗りは不安より期待のほうが大きい。

KK系リオンディーズ産駒
11番 インダストリア
前走弥生賞5着。血統的に2000mが長かったとも思えないし、また、このマイルも短いとは思えない。ドゥラメンテ亡き後のKK系を背負って立たなきゃならないリオンディーズだけに、この馬にブレイクして欲しいだろう。レーン騎手はまだ”持っている”のか? 失うものの少ない短期免許だけに、大胆な騎乗を期待したい。

SS系ダイワメジャー産駒
1番 マテンロウオリオン
前走はジャングロに惜敗だったが、その前は左回りのシンザン記念できっちりゴール板で先着。その前は4コーナー殿から怒涛の追い込みでごぼう抜き。どんなレースもOKで、横山典騎手の手腕の見せ所だ。息子たちへの餞に、ビシッと”らしさ”を見せて欲しい。

SSKK対決の中、唯一の外国産馬
13番 ジャングロ
初勝利まで4戦を要し、すでに8戦している。短距離路線で使われていたが、前走NZTで見事な逃げ切り勝ち。武豊騎手が完全にお手馬にしている感じが好感が持てる。4着以下は1回だけだが、それが東京のマイルっていうのは気になるところ。調教もなんだか重そうだったけど、あんなもんなんだろうか?

さて、1番人気が勝てないG1レースはいつまで続くのだろうか。ここまで来たら宝塚記念までいって、「春のG1は1番人気全敗か!?」っていう盛り上がりも面白いんじゃないかと思っている。

なので1番人気を外した予想をしたいが、上位人気は意外と競っていて、パドックで人気逆転もありそう。しょうがないから人気は考えないことにしよう。じゃあ何を考えるかというと・・・

オシム氏が出てきそうなアニメといえばスタジオジブリ作品。その代表作のひとつ「未来少年コナン」に出てくる都市の名前がインダストリア。そのインダストリアは摩天楼のような工場が立ち並んでいる。
決まりだ。オシム氏の死を悼みつつ、オシム氏にちなんで(こじつけ?)
11 馬連
前日オッズは約16倍 十分です。


2022春のG1シリーズ一点勝負 先週まで(中山GJ前まで)の予想結果
-700円 (1レースにつき100円の馬券を買ったとしての数字です)
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。

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