スポーツと競馬「スポーツにおける遺伝と環境 & ホープフルステークス」
鍵山優真選手、優勝めでとうございます。
鍵山選手のコーチはお父さんの鍵山正和氏で、お父さんもかつては全日本で優勝した選手です。
遺伝?
親が元優秀な選手で、その子供が同じ種目で選手として活躍すると、必ずそう言われるわけですが、本当に才能は遺伝するんでしょうか?
私の答えは ”Yes” 才能は遺伝します。ただし、
親が遺伝して欲しいと思った才能が遺伝するとは限りません。足が速くなって欲しかったのに、口ばっかり達者で政治家向きだったりする なんてことが起こっても不思議はないのです。
蛙の子は蛙とはいきません。名選手の子は名選手という遺伝的な確率は、普通の人の子が名選手という場合と大差ないと思います。
親子で優秀な選手というケースには遺伝以外の要素も関係しているのです。
それは環境です。
親がかつて優秀な選手だった場合、子育てするうえで、どうしたってその種目に関する物理的、心理的環境が、一般家庭に比べて段違いに良質であることが多いでしょう。もし、子供が「やりたい」と言ったら、最良の練習環境を提供し、最善のバックアップができる可能性が高いわけです。
そう考えると、選手が育つうえでは、後天的な環境の影響の方が遺伝より遥かに大きいような気がします。
裏を返せば、普通の人の子供でも、お金をじゃんじゃん使って最良の環境を与えれば優秀な選手になる可能性は高まるということです。
ほら、そういう選手、いるでしょ?
明日はホープフルステークス
”血で走る”と言ったりするサラブレッドによる競馬。
なんとか優秀な馬の遺伝子を受け継ぐ優秀な仔馬を授かりたいと、人間は血道を上げて血統研究に努力しているわけですが、これもやっぱり思った通りには行かないようですね。
また、体の機能を極限まで使って走る馬のことですから、優秀な遺伝子を受け継いだ馬でないと、いくら良い環境を与えて良質なトレーニングを課したとしても、ダメなものはダメみたいです。競馬の世界は勝ってなんぼですから厳しいですね。まさにギャンブル。
かつて、サンデーサイレンス一色、ディープインパクト一色という時代もあった競馬界ですが、近年は種牡馬も多様化していて、そこを見ても楽しめるようになったのは良かったと思います。
すでに実績があり、種付け料もトップクラスの種牡馬から見ていきましょう
キタサンブラック産駒 3頭
6番 クロワデュノール
負け知らずの2勝馬で、前走は東スポ杯2歳Sで勝っているということで人気になっています。調教後の馬体重で前走時より体重が12kg減っていますが、むしろ今回のほうがベストなんじゃないでしょうか。調教は風格さえ感じさせる走りでした。そこは英オークス2着の母の遺伝子か?
7番 ヤマニンブークリエ
武豊騎手のG1レース完全制覇がかかるこの馬。ヤマニンが大切にしている牝系からの1頭で、期待も高いでしょう。
15番 ピコチャンブラック
母がトランプクイーンですので、今年あたり狙い目ですね。調教では前足がグーンと伸びてかっこいいフォームで速かったです。
エピファネイア産駒 1頭
1番 ジョバンニ
3戦1勝2着2回。2着はいずれも同じ馬に負けている。今回その馬がいないので、勝てるチャンスかも。
キズナ産駒 1頭
12番 マジックサンズ
2戦2勝で、前走はG3札幌2歳Sで勝っています。が、それは4ヶ月前のこと。しかも2戦とも洋芝の稍重と重。鞍上がノッてる佐々木騎手っていうのが最大の魅力かも。
ドゥラメンテ産駒 3頭
10番 アスクシュタイン
デビューから3戦を8月までに済ませて、久々の登場。3戦とも逃げて、負けたのは重馬場の札幌2歳S。良馬場ならフワフワ~と行っちゃいそうな調教の走りでした。
16番 ジュタ
こないだ新馬戦を勝ったばかり。矢作調教師と坂井騎手の絆を感じる出走です。色々未知すぎて、それがかえってそそられますね。
18番 マスカレードボール
無敗の2勝馬。8月デビューから余裕のある2ヶ月おきの出走で、万全に整えてきました。重賞で活躍したマスクトディーヴァの弟なので、期待が人気にも現れています。鞍上は有馬でやってのけた戸崎騎手。
期待の新しいし種牡馬からも1頭
サートゥルナーリア産駒
4番 クラウディアイ
8月のデビューが416kgと、かなり小さい馬。しかし、少しずつ体重を増やして、今回の調教後馬体重は434kg。瞬発力勝負ならスパッとキレそう。種牡馬は新しいのですが、馬主も2年目、調教師も騎手も10年未満のフレッシュな組み合わせ。ホープフルにふさわしいのかも。
遺伝は母からも受けるわけで、スター揃いの種牡馬に負けないスターママといえばアパパネ。
その産駒
17番 アマキヒ
父はキタサンブラックの父ブラックタイド。キタサンブラックのように並んで抜かさせない根性と、どんな舞台でも力を発揮したアパパネの底力を引き継いでいるとしたら、最速と言うより最強の馬に成長するでしょう。馬主、厩舎、騎手、すべて最強が揃って、スター誕生のお膳立てはできました。
と、ズラズラと並べてみました。
これらの馬の父は、厳しい競争を勝ち抜いて高額種牡馬として生きているわけですから、優秀なのは当たり前。どこからでもG1馬が出る可能性があります。
では、母はどうでしょう。
遺伝子っていうのは、当然父と母から受け継ぐものなので、種牡馬が全部優秀で優劣つけがたいとしたら、あとは母ですね。
というわけで、今回は現役時代の母の戦績で選んで
6-17 馬連
前日オッズは約27倍
頑張れユウイチ!! 頑張れクリストフ!! ここで勝てなきゃ今シーズン全敗だ
2024秋のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
-1200円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)