キヤノン 対 サントリー レビュー (ジャパンラグビーリーグワン 2022-2023)
ジャパンラグビーリーグワン
プレーオフトーナメント 3位決定戦
キヤノン 26 - 20 サントリー
雨の中での試合にしてはパントが少なく、どちらのチームも持ち味を出した接戦となった。雨のためかミスは見られたものの、両チームともパスをつないでボールを動かすアタックをしていた。特に、両チームとも自陣(キッキングゾーン)からでもボールを展開してアタックを継続していたのが特徴的だった。
アタックを継続するなかで、①エッジをアタックする、②ラインアウトからモールの周辺を突く、という共通点が見られ、両チームともこれらのアタックからトライも奪っていた。共通点の詳細は下記の通り。
①エッジをアタックする
(寄った映像しか確認できていないため)雨でパントが増えることを見越してバックラインの人数が多かったのかは不明だが、両チームともエッジをアタックしていた。
[キヤノン]
エッジから反対のエッジへボールを運ぶアタックを見せていた。ラインアウトからは、このアタックをすることが多かった。キヤノンの3本目のトライはラインアウトでモールを作った後、反対のエッジまでボールを運んで奪ったものだった
[サントリー]
ミッドフィールド付近でブレイクダウンをリサイクルした後、飛ばしパスでエッジへボールを運ぶアタックをしていた。1本目のトライはラインアウトからミッドフィールドでブレイクダウンを作り、次フェーズのアタックで飛ばしパスでボールをエッジへ運んで奪ったものだった。また、FLがエッジで飛ばしパスを受けるようなミスマッチを狙ったプレーが見られた。
②ラインアウトからモールの周辺を突く
ラインアウトからモールを組み前進していた。その後、モール周辺を突いてトライやゲインしていた。
[キヤノン]
ラインアウト(のモール)からSHが持ち出し、相手PRを抜いてトライにつなげていた。SHはよく前を見てプレーしているためボールを持ち出すタイミングが素晴らしく、1、2本目のトライにつなげていた。
[サントリー]
ラインアウトからFLが相手BKとの(結果的な)ミスマッチをついてトライを奪っていた。HOがモールからボールを持ち出すタイミングが良く、何度か大きくゲインしていた。