一歩「過去」
1歩踏み出す勇気って結構勇気のいることですよね。
コロナで仕事も休業中で、6月から再開を予定していますが、私は恐くて踏み出せずにいます。
再開した途端に、コロナが広まるような気がするし、感染していて無症状の人とかとも接触するかもしれないという恐怖に怯えています。
今日は、私の過去と今を振り返り、これからの自分の人生について書いてみようと思います。
「過去」「現在」「未来」と3回に分けて書きます。
今日は「過去」について。
こういう人もいるんだ!って感じで読んでもらえたら嬉しいです。
「過去」
私は、夢がありました。
「トリマーになる」という夢。
トリマーになって自分で店を構えて、有名な売れっ子トリマーになって、わんちゃんとその飼い主さんに夢を与える仕事がしたい。って、小学一年生の頃から思ってました。
小学一年生の頃、生まれて初めて飼った愛犬。
ポメラニアンのナナちゃん。
ナナが初めてトリミング(犬の美容室)に行って、お迎えに行った時、私は衝撃を受けました。
今でも忘れません。
シャンプーしてもらって、とってもいい匂いになって、かわいいリボンを付けてもらい、私の元へ帰ってきた時、私はトリマーさんの素晴らしいお仕事に感動し、憧れを抱きました。
わんちゃんがより可愛く愛おしいと想える姿に変わっていて、それはもう魔法のようにさえ思いました。
私はその日からトリマーになる事を夢みていました。
中学に入ってからも、高校なんか行かずにトリマーの専門学校に行きたいと願うも、親から猛反対。
「高校だけは行っとけ」と。
自分でよく考えて、1歩踏み出した道は、「高校進学」。
勉強しなくても卒業できるようにと、楽を選び、自分の学力レベルより遥かに下の、いわゆる「バカ高」に進学しました。
そこへ行っても、トリマーになる事だけを考えて生きてました。
高校3年になった瞬間(4月)に、私は愛犬ナナが通っていた美容室のトリマーさんが卒業した専門学校に願書を提出。
すぐ内定が決まり、進路が決まった。
高校中退してトリマーの道に行くことさえ考えていた。
高校では、今でも仲のいい友人とも出会えたし、楽しいことも辛いことも沢山経験出来た。
今ではよかったと想えるが、当時は、グレていた為、仲間と過ごす日々がくだらなく思えて、自分が高校にいる意味はないと思って過ごしていた。
やっと高校卒業が出来て、専門学校に進学した時、それはもう嬉しくて仕方なかった。
やっとトリマーの道が見えてきたからだ。
入学してすぐ、学校の先生(ブリーダー)から犬を買わせてもらった。
トイプードルのミミちゃん。
プードルはトリマーにとって基本。
試験の時もトリマーはプードルを使う。
専門学校は2年間。
2年間の間に、猛勉強した。
技術も人一倍練習して、専門学校の会長に認められ会長のお店に呼んでもらえた。
そのお店でバイトさせてもらうことが出来て、技術を学ばせてもらった。
そしてアルバイトの掛け持ちもさせてもらった。
犬の生体についても知るべきだと思い、ナナとミミが通う動物病院の院長先生にお願いしてバイトさせてもらうことも出来た。
どんどん技術が伸びていくのもわかったし、2つのバイトで沢山の事を学んだ。
学校を卒業してから、会長の店に就職が決まった。
就職してから毎日が過酷だった。
楽しくて技術を夜遅くまで学んで、終電がなくなるまで居残りしたりもした。
大変だったけど、楽しくて、頑張った。
けど、その反面、自分自身に思いがけない事が起きた。
それは扁桃腺炎という病。
自分が動きたい、学びたいという気持ちの反面、3日に1回くらいのペースで高熱が出るようになってしまった。
電車で1時間くらいかけて通っていたが、通勤中もフラフラ。
職場に行っても仕事にならず早退したり、お休みを頂いたりという日々。
店長からは、呆れられ、「甘い!熱如きでへこたれてんじゃない!」と毎日怒られた。
週に1回の休みの度に点滴を打ちにいき、それでも仕事を続けたりした。
けど、店長に呆れられてしまった私は、「逃げ」を選んだ。
せっかくいい所(トリマー業界では結構有名な店)に就職したのに、それを蹴った。
辞めてから私は自暴自棄に陥った。
トリマーになれないなら生きてる意味がない。なんて思って挫折した。
仕事を辞め、自暴自棄になり、仲の良かった友だちはみんな結婚したり子供が産まれたりと幸せそうに見えた。
自分は当時、彼氏もいなければ、遊び相手もいない。
「トリマー」の事だけ、というかそれしか考えてなかった。
だから、トリマーが出来ないとなったら、自分には何も無かった。
トリマーを辞めてからも、犬に関する仕事がしたくてウズウズしてた。
でも扁桃腺炎という病が私を苦しめていて、私は手術して扁桃腺を切除する事を決意。
かなり酷く腫れていて膿んでしまっていた。
医者からはこんなに酷い状態だったのによく耐えたね。と優しい言葉を頂いた。
手術後も2週間弱入院し、その間、何も飲み食い出来ず辛かった。
もー死んでしまいたいとさえ思った。
私にとってはこの痛みは出産よりも痛かった。
その後、私は専門学生時代からバイトさせてもらっていた動物病院へバイトとしてまたお世話になりました。
毎日なんとなくバイトしてなんとなく動物と関わってなんとなくとりあえず生きてる。って感じでした。
自分はどーなってもいいなんておもってたから、遊びや酒に溺れる毎日でした。
そんな時に、今のダンナと出会いました。
旦那に出会ってから生きる希望がみえたような気がして、トリマーという道を諦めました。
私は「諦める」という1歩を歩み始めたのです。
それにはとても勇気がいりました。
とても大きな決断でした。
「結婚」という人生を選んだのです。
トリマーの事しか考えて生きてこなかった為、その挫折は私の人生においてとても辛く、生きてる意味さえも失うほどでした。
でもこの挫折で気づいた事は、自分の夢や欲望だけで生きてると、いつか必ず失敗するという事。
家族や仲間、色んな人のおかけでで、この世界は成り立っているということ。
自分さえ良ければいいっていう考えだけでは、生きていけないということ。
自分の幸せや自分の人生には、一人では何も出来ないということ。
夢を追うこと、夢を持つということはとても素晴らしい。けどそれだけではいけないのだと想いました。
次回の私の投稿は…
「現在」の自分の人生についてかきます。
よかったらまた読んでみて欲しいです。
よろしくお願いします!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。