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2019年11月9日。

「こんばんは、ユウです」  初めて顔を合わせる、しかしTwitterのアイコンとユーザー名だけはよく知っている人たちと控えめな握手を交わし、プラスチック製の小さな丸椅子に腰掛ける。横浜・白楽の焼鳥屋に集まった年齢も性別も異なる人たちの顔を見比べながら、僕はこの場所の後ろに続く自分自身の数年間の道のりを思い出そうとしていた。  五年ほど前のことだったか、僕はサッカーという名の球遊びに心を奪われた。小中高十二年間の人生をまるまる野球に捧げてきた青年にとって、それはいま振り返っ

    • 2024/4/13 vs湘南 プレビューメモ

      【G大阪戦・雑感】 ・ざっくり感想「こんなもんかな」 →ガンバの出方(サイド入ったら圧縮) →課題解決策・質の不足 →連戦による疲労 →メンバー間の相互理解度が不足 →そもそものボール保持戦術の浸透度 →運べるエウベル不在 →芝 ・それでも勝てた、まだまだ継続 【湘南・戦績】 ・1勝2分4敗(18位) ・得点9、失点14 vs福岡(Away) △1-1 vs浦和(Home) △4-4 vsC大阪(Away) ●0-2 vs東京V(Home) ●1-2 vs広島(Away)

      • 2024/4/7 vs神戸 プレビューメモ

        【川崎戦・雑感】 ・前半からマリノスが主導権握る →畠中復帰で球出しの質向上、最終ライン設定、対人守備。上島も成長 →川崎プレス空転。エリソン守備苦手。前半途中から脇坂が喜田に付くも、畠中と喜田でワンツー入れたりサイドから前進したりでマリノスは4123ボール保持の成熟見せる ・ただ、ビルドアップの成功率ほどシュートシーンは作れてない。決定機はセットプレーも多い →マリノスの「次」もしくは「次の次」のステップ →マリノスのフィニッシュ局面について考えてみよう →基本線は、サイ

        • 2024/3/30 vs名古屋 プレビューメモ

          【シーズンの位置づけ】 ・昨季前半戦めちゃ強かった印象 ・マテウスoutからなかなか勝てず ・長谷川健太「今年は優勝しか考えてない」 【鹿島戦(●0-3)】 ・稲垣アンカーの352 ・ボール持つけどチャンス全然作れない ・セットプレーとカウンターで失点 【町田戦(●0-1)】 ・米本アンカーの352 →長谷川健太「米本の調子が良かった」 ・ボール保持時の受け手のアクションは多い ・途中出場倍井の“外し” ・ハチャンレは「決め打ち系」 【新潟戦(●0-1)】 ・椎橋アンカ

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        2019年11月9日。

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        • サッカーにまつわる話
          22本

        記事

          #わたしとマリノス(と、生活) 2023夏

           少し前までは、「マリノスが僕の日常になってからどれくらい経っただろう?」というようなことを頻繁に、それもなぜか必死になりながら思い返そうとしていた気がする。それは、僕がマリノスのことをずっと追いかけ続けていることの説明をつけるために必要な確認作業だったのだろうと思っている。常にその理由を確固たるものにしておかないと、サポーターの”あるべき姿”ではない気がして、すごく怖かったのだ。  でも、いま現在の僕(ユウ)とマリノスのあいだには、既に説明不要で密接な結束が生まれている。

          #わたしとマリノス(と、生活) 2023夏

          マルコス・ジュニオールのこと

           私がマリノスに在籍する選手のネーム付きユニフォームを購入することはまあ珍しく、それは2試合の期間限定で着用されるものというなら尚更だ。だからこれは、自分にとって"スペシャル"な一枚になる。そう思っていた。言い換えれば、その時点で予感はあったということだ。  この夏もまだ盛りのうちに横浜を去ってしまった彼のことについて、いまの時点で私が記憶していることを少しだけここに記しておく。そのすべてが好きだったことを、これからもずっとずっと忘れないでいるために。  頭のてっぺんから

          マルコス・ジュニオールのこと

          読書メモ:宇佐見りん『推し、燃ゆ』

          ※2022/6/24起稿分を再掲 【表現手法について】 ・わらい、かわいた:ひらがな ・すべからく意匠が施されているから、なかなか読むスピードが上がらない ・直喩と暗喩の多用、あくまでオーソドックスに ・ちょっと変わった言葉を惜しみなく使う →一般的イメージにおける“小説らしさ” ・青:卒業後に描写増加 ・オノマトペ少ない? 【推しとはなんぞや?】 ・思い通りにならない自分の体と、推し ・推しと一体化 ・まるごと解釈し続けること:推しと肯定の哲学 ・ダサくても買っちゃう

          読書メモ:宇佐見りん『推し、燃ゆ』

          セカンド!

          ※ 2022/10/15起稿分を再掲  シニアリーグで野球をやっていた頃、ひとつ上の学年の遠征に呼んでもらったことがあった。その頃のぼくはバッティングの調子が良く、練習試合で立て続けに長打を打っていたこともあり、監督やコーチのあいだで「あいつを呼んでみよう」みたいな会話があったんだと思う。いま振り返ると結構立派なスタジアムだった。普段はベイスターズが練習しているらしい、みたいな本当か嘘かも定かじゃない噂も立ったような所だ(いまさら調べてみたところ、2軍の練習場だった期間が1

          セカンド!

          推し

          ※2022/9/24起稿分を再掲 「推し」という言葉を自分が使わない理由が、「好き」との対比の中ですこし解明できた気がするので書いておく。  前提として、なにかの対象を"ポジティブに"愛でる気持ちであることは「好き」も「推し」もそう変わらないんだからどっちでもいいじゃん、別に誰かを傷つけるわけじゃないんだし、みたいな世界の見方に対しては、基本的には己の理性で抗っていきたいと思っている。そういうノリ、そういう世界への解像度で生きていないのであしからず。 「推し」はほかの流

          京都遠征(仮題)

          ※2022/6/24起稿分を再掲  今年に入ってアウェイの遠征にも本格的に出向くようになって、今回の大阪――というより京都、が早くも6つ目の目的地になるらしい。京都は中学の修学旅行と高校の卒業旅行、そして大学のときの自転車旅行(このときは文字通り、自転車だけを使って東京から京都まで走り切った)以外に行った記憶はなく、おそらく今回が4回目だ。  他の誰にも確認したことがないので実際のところはわからないけれど、京都というのはそこに住んだことのない(特に関東で生まれ育ってきた)

          京都遠征(仮題)

          冬がはじまる

          ※2021/12/5投稿分を再掲  ずっとこの場所にとどまっていたい。この時間が終わってほしくない。普段はそんなことしないのに、空を見上げたくなるほどに清々しい。切ない。自分の中のそういう感情と出会う瞬間というのは、生きている中でそう頻繁に訪れるものじゃない。38試合分の、いや、それ以上の数の物語のひとまずの終わりを告げる笛の後に沸き起こった拍手が、冬の空気を暖める。  勝利を、喜びを目指すこと。その姿勢こそに価値があるのだと思う。川の向こうからやってきたライバルチームは

          冬がはじまる

          その背中に導かれて

           振り返ってみると、どれだけ多くのものを彼から受け取ったのか計り知れない。アンジェ・ポステコグルーのことだ。  まず第一に、彼の表現するサッカーが好きだ。監督就任当初から現在に至るまで、彼のチームのサッカーは様々な言葉によって形容されてきた。僕に言わせれば、彼のサッカーは「喜び」そのものだった。ボールを蹴る喜び。大きなものに挑むことの喜び。何かを仲間と共有することの喜び。そして何度だって、彼はその喜びの輪に僕を引き入れてくれた。  彼の使う言葉も好きだ。決して多くを語る人

          その背中に導かれて

          永久機関的サッカー観戦

           毎日のようにサッカーを観ている割には、まったくサッカーというものについてわかった気になれない。試合を観て、考えれば考えるほどわからなくなるときもある。  でもなんとなく、「どこかに正解があるかもしれない」と思っているのも本当のことだ。そして、わからないのに観続けようとすること、考え続けようとすること自体が、何かの行く先を示しているのではないか、と思うのだ。これだけで、これから自分がサッカーを観続けていくには充分すぎる理由であるような気がする。

          永久機関的サッカー観戦

          開幕!

           金曜日の18時キックオフということで仕事は早上がりして、コンビニの冷凍ピザと缶ビールで少し早めの一人決起会。現地には行けないけれど、これはこれでなかなかいいじゃない。このままハイボールに行きたいところだけど、まだ16時半なので我慢。  さて、試合の方は2-0でホームチームの勝ち。マリノスは人の入れ替わりや新しい布陣のこともあり、継続路線の川崎に全体的な完成度で下回る結果となった。でもこれは当然予想できたことであるし、個人的にはチームの新しい方向性を確認したり、今年もJリー

          開幕!

          #わたしとマリノス 2020年シーズン編

           もう間もなく、横浜F・マリノスの2020年が終わろうとしている。  アンジェ・ポステコグルー体制2年目にしてJリーグ制覇を成し遂げたマリノスは、ド派手なサッカーを引っ下げて意気揚々と新シーズンに乗り込んだ。目標は全タイトル獲得。2/8のゼロックス杯を皮切りに、6年ぶりに出場したACLでは早々に2連勝。迎えたJリーグ開幕戦ではガンバ大阪にコテンパンにやられたが、その時点では、その後のサッカー界、ひいては世界全体が今なお続く「大騒動」に巻き込まれるとは誰もが思ってもみなかった

          #わたしとマリノス 2020年シーズン編

          意外と快適ですよ、

           長年ぼんやりと考えていた、「ミニマリスト」に対するモヤッとした感情が言語化出来そうなので、ここに書き落としてみる。当人だと思われる人は読まないほうが良いかもしれない。  世の中でミニマリストと呼ばれている人たち、もしくは自身でそれを名乗る人たちには、大きく分けて2種類あるような気がしている。  まず一つは、文字通り、所有するモノの数が少ない人。  こういう感じで、  とにかく、  生活スペースに、  余白が、  多くて、  民放TVの夕方4時から始まるニュー

          意外と快適ですよ、