【かみね公園】ドリームコースター@乗車レポート
【累計乗車回数】
4回
【初乗車】
2023年4月29日
【オススメの座席】
最後尾車両
【レポート】
茨城県に存在するローカル遊園地「かみね公園」
この山と海に囲まれた立地に位置する遊園地「かみね公園」に存在する目玉コースター「ドリームコースター」は地形を活かしたレイアウトが特徴なコースターである。
「ドリームコースター」を目的に地元の埼玉から車を走らせ2時間、その遊園地は徐々に姿を見せた。
山と海に囲まれた素晴らしいロケーション、地形を活かしたレイアウト。
規模こそ小さいが、ローカルならではの雰囲気が期待を大きく膨らませた。
「かみね公園」到着後、我々はのりもの券を買い真っ先にドリームコースターへ向かった。
(「かみね公園」では、フリーパス販売はしていない為、のりもの券を買ってから乗車する際にスタッフに指定の枚数を渡すシステムなのだが、一乗車辺りの単価が安いのも特徴だ)
駅舎はエントランスを入って真正面に位置しているのだが、これが中々不思議場所に位置している。
高低差の為か階段は無いものの、遊園地自体の最低地上高からの位置ではそこそこ高い位置に駅舎が置かれている。
席は自由指定。これは何とも嬉しい!
我々は迷わず最後尾の車両へ乗り込んだ。
ライドはジュニア向けで大人が乗るには少々窮屈だが、極端に狭いという訳ではなくベンチシート尚且つラップバーである為そこそこの開放感を感じられる。
スタートの際に少しだけ前進してから、発車ベルがなり巻き上げとなる。
このパターンは初めて経験したかもしれない。
巻き上げ速さは「ビックバーンコースター」並に遅いのだが、巻き上げ高さはそれ程高くないため丁度いい時間で巻き上げファーストドロップへと達する。
更に真正面の美しい山の景色を堪能しながら心地よい風を受け巻き上げていくので中々の気持ちよさだ。
「ファーストドロップ」はシュワルツコフカーブの様な左に旋回しながらのドロップであるが、ドロップの中盤迄はバンクの角度が緩い為に左座席に座るとベンチシートの特性上ズルズルと右におしりが移動してしまう。
しかし、中盤~終盤はそこそこのバンク角が着いているので一気に強いプラスGを感じることが出来る。
水平ループとは、また違ったプラスGの感じ方ができるので中々面白い体験だ。
「乗り心地」の方は可もなく不可もなくという印象。
但し、横G変化が急なのでしっかりとバーは掴む方が吉。
そして、そのまま「スチールドラゴン2000」の8の字旋回の要領でセカンドドロップまで登っていく。
「セカンドドロップ」では、角度こそ無いものの立地を活かし「ファーストドロップ」の底より更に低い位置までドロップし終えると左へ旋回しながら登っていく。
しかも「セカンドドロップ」の真正面には海も見えて最高の開放感を感じる。
写真では味気ないドロップに見えるかもしれないが、実際乗ると眼下には街と海が広がり、思った以上の高さと開放感を感じた地形を活かした素晴らしいドロップと言えよう。
「エアタイム」こそないものの、また別なベクトルの気持ちよさを感じた。
(エアタイムとは、身体がフワッと浮く感覚のことを指す。)
筆者は、この「セカンドドロップ」がこのコースターで一番好きなエレメントだ。
その後、「大旋回ループ」「小旋回ループ」の2つのループが待ち受ける。
この2つも「ファーストドロップ」同様に中盤までは角度が浅いが中盤~終盤でプラスGを味わえる独特なエレメントだ。
更に、この2つのループも地形を活かし、山なりの場所へドロップしていくので上手い作り方をしているなと感心してしまった。
(後半に刺しかかれば差し掛かるほど、どんどん山を下るように走るのが特徴的かもしれない)
「よみうりランド」の「バンデット」もそうなのだが、地形を活かしたコースレイアウトはアウトアンドバック系(行って帰ってくる往復タイプのコースター)と違う"やりたい放題感"があるのも楽しみのひとつだ。
そして、2つのループを抜けると駅舎へ戻り終了となる。
【まとめ】
全体的に自然の産んだ立地を活かし、更には山も海も、2つの景色を味わえる自然と一体となったコースターと言えよう。
コースはプラスG多めのハードな印象だが、途中アクセント的にストレートにドロップさせたりと気持ちよさもあるのが良かった。
更にこの日「かみね公園」では地元の方で賑わっていて、"愛されているな"という印象も受けたのがとても良かった。
更に「ファイヤーバード」「ダックス」「ビックリハウス」「(恐らくトーゴ製の)観覧車」など、なかなか粋なアトラクションがあるのもローカル遊園地の特徴だ。
中でも「ファンハウス」というウォークスルーアトラクションは、「日光江戸村」の「忍者屋敷」のような雰囲気でとても楽しかった。
(今の時代はなかなか、この様な体験型アトラクションが減ってしまったのが悲しい…。)
そんな不器用だけど、どこか心温まるのが「ローカル遊園地」の魅力かもしれない。
日本の遊園地には、また1990年代のような黄金期が来るのを願いつつ私ももっと色々なローカル遊園地へ今年も訪れたいと思う。
そんな事をふと思わせてくれた、「粋な遊園地」だった。
Thankyou Kamine Park.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?