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駆け抜けた#14が僕にくれた「彩」

⚫︎柳川幹也選手の引退

2024年10月1日、柳川幹也選手が現役引退の表明をされました。突然だったこのお知らせが計り知れないダメージを僕に喰らわせたのは言うまでもありません(笑)が、何か不思議と「おっけー、了解!」って思っていた自分もいます!ご本人もSNSで書かれていましたが、何となく似たような感じを僕も抱いていた、そんな10月1日でした。

[ご報告]
この度引退を決断をしました!
やり切った!と意外とスッキリしています笑

いろんな事を経験し様々な思いをしましたが、本当に多くの方の支えのお陰でこれまでバスケットを続けることができました。
ありがとうございました!

今後は教育関係の職に就く予定です!
第二の人生、頑張ります💪

https://x.com/yanatomo14/status/1841070755070820697?s=46&t=etCjabI3bNxUrB9h3qWKYw

柳川選手を知って11年、彼のバスケに魅了されて11年、プロになってコート上でバスケをする柳川選手を見ることができて、応援させてもらうことができたこの時間は、本当に幸せなものだったなと感じています。

特に彼のプロキャリア最後の2年間は、僕にとってとても濃くて色鮮やかな時間でした。(プロ最初の1年半の期間については自分で自分の背中を蹴り飛ばしてやりたい。詳細はこの記事で。笑)

2022-23シーズン、2023-24シーズン、僕は可能な限り現地に行きました。それまで広島から出てまでBリーグの試合を観に行くという考えが、職場でも中堅どころになってきた僕の頭には浮かばなかった。でもそれをいとも容易く突き動かしたのが柳川選手でした。

vs愛媛 僕は絶賛ギックリ腰中…笑

その日から僕のALL AWAYの生活が始まりました。そこでは色んな方々と知り合い、声をかけてもらえるようになって、飲みに行っては様々なことを語り合いました。観たことのない景色に出会い、そこでしかできない経験をしました。柳川選手が繋いでくれた御縁。

⚫︎ALL AWAYの先にあった景色

ロートアリーナ奈良 何回通ったかな!
春日大社で勝利祈願
桜大仏@壷阪寺
福岡アウェーで食べた烏賊!
ぷちまるカフェさん!
やなに負けたくなくて食べたわんこそば笑
多分勝ったはず…!笑
とんまささん!勝手に注文された笑
まるかつさん!
熊本アウェーで経験した麦酒のタワー…
巾着うどんで有名な麺闘庵さん!(巾着うどんじゃないんかーいは心の中で唱えてください)
奈良のJUJUさん!大好き!
愛媛アウェーで行った網元さんの藁焼き鯖!
彩華ラーメン!
静岡アウェーで食べたマグロ丼エグかった!
滋賀アウェーではあたか飯店さん!

あれ…グルメレポートのnoteだったっけ…笑
でもこの写真の裏に残っているのは、柳川選手が出会わせてくれたたくさんのブースターさんたちがいます。柳川選手を追いかけていなければ出会うことはなかったであろう方々。そんな繋がりが今でも残っていること、ありがたく思います!

⚫︎柳川選手が見せてくれた生き様

・勇気の証明

度重なる大怪我に見舞われた柳川選手。その度に自分と向き合って、自分との対話で相当苦しかったこともたくさんあるのではないかと推察します。それでも彼は何度でもコートに戻って来てくれた。

こんなにガチガチにテーピングをしながらでも、歪んだ顔を一切見せず、コート内では気魄溢れるプレー、コート外ではチームのためにできることをやり尽くしていた柳川選手。僕だったら怖くてプレーできません。筆舌し難い気持ちに呑み込まれそうになると思います。
それでも彼はコートに立ち続けた。走り続けた。彼らしいバスケを見せ続けてくれた。怪我の恐怖と闘いながら。自分自身と対峙しながら。どれほどの勇気が必要だったでしょう。
彼の勇気は、柳川幹也選手が見せてくれたその勇気は、僕に大きな希望と活力を与えてくれました。尊敬の念しかありません。

その日の青森戦①
その日の青森戦②
その日の青森戦③
その日の青森戦④笑顔すら見せるやな
野尻さんなくしてやなの回復はない!のでは!
こんないつも全力でやるから実はこっちは冷や冷やしとったんよ!

・不撓不屈

これは柳川選手自身が大切にしている言葉です(よね?笑)。先の「勇気の証明」に通じるところもあるかも知れませんが、プレーの中で彼が諦めた瞬間を僕は見たことがありません。他の多くの選手もそうだと思いますが、最後の最後まで勝つためにできることを徹底的にやり切る。どれだけ逆境に立たされようが、可能な限りとかではなくメーターを振り切ってまでやり切る。そんな場面をたくさん目撃してきました。

2023-24プレシーズンの怪我から復帰
このときも無理をして頑張ってくれたんだと思う
どれだけビハインドな展開でも
執念で決め切ったスリーポイントシュート
熱いルーズボール争い
ボールへの執念
体格差とか関係ないから!
どんなにぶつかろうが!!!
どれだけ壁が高かろうが関係ない!

DEEDS, NOT WORDS. 言うは易く行うは難し。
やり切るということは本当に難しいことです。熱量が違うんです、熱量が。それだけの想いを持って「バスケットボール」と向き合っていたのだと思います。その熱量に、僕は心を滾らされ、ほぼ毎回現地で応援したくなったのだと思います。

・優しい強さ

僕は「強さ」にはいくつか種類があると思っています。柳川選手が見せる強さは「優しい強さ」だと思っています。軸はしっかりとあるけど、それでいてしなやかで、柔軟で、情熱が溢れ出ている、そんな強さです。
仲間の活躍は自分のことのように喜ぶ。そうなるようにコート内でもコート外でも声を出し続ける。チームを創り上げていく上で、欠かすことのできない資質だと思います。自分のことよりも何よりも「チームのために」が優先していた彼の姿には、「優しい強さ」が滲み出ていました。

自分が怪我をしてコートに立てなくても、チームのために全力を尽くす。チームが苦しいときほど声を張って鼓舞する。仲間が苦しいときはすぐ近くにいて、一人じゃないってことを伝えてる(と僕は感じている)。そんな「優しい強さ」が柳川選手にはある。誰も一人にしない。誰も置き去りにしない。自分が怪我の絶望感の闇に呑み込まれそうだったからこそ、そういった場面に人一倍無意識に敏感なんじゃないかな。

怪我に悩まされた者同士にしか分からないことがある

その「優しい強さ」が裏付けされるかように、いつも柳川選手の周りには仲間がいました。笑顔で溢れていました。僕はそんな光景を観るのがただただ好きでした。無邪気で少年のような柳川選手の笑顔は、自然と周りに伝播していきます。

ムボジ兄ちゃんとの関係は観ていて元気になる!
純平兄さんとのアップも毎回ハードで楽しかった!
シカッチェもやなのこと好きなんよ

チームを離れても、そこには変わらない関係性がありました。「愛される才能」なのかも知れませんね。

広島つながり
広島つながり
広島つながり
早稲田つながり
お兄様には大変お世話に
広島つながり

同級生の藤澤選手や三森選手と同じチームで切磋琢磨できたことは、柳川選手にとっては大きな支えだったかも知れませんね。特に藤澤選手は、U15から洛南東山、早稲田天理とこれまでともに成長してきた同士でありライバルであり、よき理解者だったのではないでしょうか。

いいコンビだったな
やななおコンビでスクール開いたらマネージャーとかで手伝う
2人が同時にコートに入るゲームを見ることができるとは!
みもが大きすぎて見切れてしまっている…
セレとも同級生だ!

僕の中で「優しい強さ」の形は「笑顔」だと思っています。僕がいち指導者として感じていることです。優しい強さを持っている彼は、これから先のキャリアで必ず慕われる。そう信じています!

楽そうにバスケをする姿を見るのが
一番の元気の源でした!


⚫︎柳川選手のバスケ

前回記事でも柳川選手のバスケについて書かせてもらったのですが、それでもなお数々の記憶に残るプレーをプレーバックしたい(このセクションは自己満です笑)。

このプレッシャーをかけるディフェンスが好きだった
凌さんとのマッチアップは胸が高鳴った
PGとして
シューズからも応援させてもらった
なんか凛々しくなったなーと
インスタでコメントした記憶
ボールを持ったときのワクワク感!次何が起きるだろう
やなのスリーは格別

⚫︎意志ある所に道は通ず

柳川選手からもらった言葉です。

"Where there is a will, there is a way."
意志ある所に道は通ず。

本人にも言っていませんが、僕の座右の銘です。僕が中学生のころの卒業文集で書いていました。何だろう、不思議なつながりですね。これを書いてもらったときはちょっと鳥肌立ってましたが平静を装っていました。(笑)

意志ある所に道は通じています。
柳川選手からもう一つもらった言葉たちがあります。

誰かのために、とか、自分のためもそうなんですけど、誰かのために頑張ることができれば、元気、に、いけるんじゃないでしょうか。
あとは、自分の信念が必ず僕にもありますし、祐也さんにも絶対あると思います。どんなに辛くてもそれを曲げずに突き進むことができれば、自ずと自分のところにいいことが返ってくると思うので、折れずに頑張ってほしいと思います。

柳川選手が僕にくれた言葉

この言葉に何度も励まされ、やなのプレーに勇気をもらい、たくさんの苦しいことを乗り越えることができました。

僕は、いつもワクワクさせて、いつもアツくて、心滾らせてくれる柳川選手のバスケが心の底から大好きでした。柳川選手以上にこれほどまでに背中を押したいと思う選手は後にも先にも彼が最初で最後だと思います。ジュニア時代からプロまで、本当にお疲れさまでした!

これまでに見せてもらったもの、くれた言葉、大切にしていきたいと思うし、これからも応援しています!これで終わり、ではなくてこれから!これも何かの御縁だと思うから、次のステップも応援させてください!同業者じゃしね!これからもよろしくお願いします!

たくさんの勇気と笑顔とエナジーをありがとう!

柳川選手と出会えて、特に最後の2年間はとても充実した日々でした。本当に楽しかった!柳川選手を通して出会ったみなさん、これからもよろしくお願いします!
柳川選手が指導していくであろう熱いジュニア世代の躍進を楽しみに、また、そのときに柳川選手ってこんなにみんなから慕われて、努力家で、献身的なプレーをするすごい選手だったんだということを残せればという思いでこのnoteを書きました。拙い3部作でしたが(これから号外もあるかも…?)、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また機会があれば!

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