ヨモギ編：第四話　ヨモギ、姿を現す！

そして休日。
今日は水槽を片付ける日だ。
先に、いつもの日課であるリビングやダイニングに掃除機をかける。
そのまま風呂場の脱衣所も掃除機をかける。
すると、脱衣所と浴室を繋ぐドアのサッシに、何か黒い物体があるように見える。
（ゴミか？）
そのまま掃除機で吸おうとするが、とりあえず脱衣所の電気をつけた。
その黒い物体の正体は、行方不明になっていたカエルだったのだ！
「あ！！こんなところにおった！！」
と姉に叫び、無事であったことへの安堵と同時に気持ちが晴れるのを感じた。
カエルには少し埃がついていたが、特に弱っている様子もなかった。
埃をとり、とりあえず水槽に戻す。
今度は隙間ができないよう蓋の位置に十分注意する。
春が来たら自然に帰すとはいえ、まだ2～3ヵ月ある。
それまでこの水槽での飼育は厳しい。
もっとちゃんとしたケースを！と、急いでAmazonでカエルの飼育ケースを探す。
「いや、ホームセンター行けよ」という声が聞こえてきそうである。
が、悲しいかな「車」という名の金食い虫をぱつ子は飼っていなかった。
また、樹上性カエルということで、高さのあるケージが望ましかった。
爬虫類・両生類用の、高さのあるガラスケージを見つける。
扉が観音開きになっていて使い勝手も良さそうだが、値段が高い！
しかしカエルにとって少しでも快適な生活空間を！と思い、思い切って注文した。
予想外の出費だ・・・
しかし、出費はこれだけでは終わらなかった・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第五話へ続く
☆今日の豆知識☆
吸盤はカエルみんなについているわけじゃないんだって！
樹上性カエルのように壁を這う・登るといったカエルにはついてるけど、壁を登らないカエルにはついてないんだって！
確かにトノサマガエルが壁に張りついてるのは見たことないな・・・