MSXポケットバンク#06| トランプゲーム集
今から考えるとポケットバンクシリーズは最初に出た5冊でMSXの基本的な機能を解説しながら、実際にツールやゲームを入力することで楽しみながら理解していく、良くできた教材でした。
そういう意味では#06以降は応用編ですね。MSXをどうやって楽しんでやろうかと編集部も楽しんでいる感じがします。これAndroidやiOSでも同じような書籍出ないかな。
表紙デザイン
裏表紙デザイン
本書は#01から#05のように、MSXの難しいプログラムテクニックが満載という訳ではありません。最初に全てのトランプゲームに共通のトランプを描画する共通プログラムの紹介があり、それぞれのゲームがその共通プログラムの差分として掲載されています。
今で言うライブラリなんですが、8ビットパソコンの時代は一つのプログラムを実行するだけしかできなかったため、共通プログラムと個別プログラムをマージして一つのプログラムにして動かしました。
その後、CやJavaなど様々な言語がパソコンで簡単に扱えるようになりましたが、ライブラリやオブジェクト指向などの概念を比較的楽に理解することができたのは、この本の影響もあったかも知れません。
トランプゲームの中身についてですが、「99」というゲームはこの本で初めて知りました。結局、MSXは使わず、姉弟でリアルのトランプを使ってずっと「99」を遊んでいたのが楽しい思い出です。帰省した時に今でも姉と遊ぶことがあるという意味では、非常に思い入れのある本です。
ご覧いただきありがとうございました。