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MSXポケットバンク#12| アクションゲーム38

この本のおかげでファミコンよりお安くいろいろなゲームを楽しめた人も多いと思います。今から考えるとスマホゲームにも遠く及ばないミニゲーム(ガラケー初期の頃のゲームに近いです)ですが、当時はお得感でわくわくしていました。

表紙デザイン

今だとアクションゲーム48にするでしょうね。当時はもちろん48シリーズはありませんでした。

裏表紙デザイン

裏表紙を見てもどんなゲームを掲載しているかはわかりません。

掲載しているゲームは基本的にカーソルキーとスペースキーだけで遊べます。一部はスペースキーを高速連打することで100mを走り切る全てを削ぎ落としたゲームもあります。

ゲームは全てBASICで書かれていて処理が遅いので、テキストだけか、テキストとスプライト機能を使って作られています。スプライト機能を使うことで手を抜ける部分もあるのか、テキストだけのゲームの方が面白かった記憶があります。

私にとって大きかったのは、単純ながらも38種類のゲームを入力して遊ぶことでそれだけでプログラムの勉強になったことです。

例えばゲーム地面に爆弾を投げるゲームでは地面の穴を「○」で表示しつつ、配列では通れない道として記録することで基礎的ながらもビューとモデルを分離するプログラムの書き方を学びました。

そういう意味では、初心者には重厚なゲームリストを入力するより、簡単なゲームをたくさん遊ぶことで勉強する方法は理にかなっていたなと。

8ビットパソコンのMSXではアクションゲームは苦手なジャンルではありますが、この本は38個もチャレンジした意欲作だと思います。