見出し画像

MSXポケットバンク#11| とにかく速いマシン語ゲーム集

私がポケットバンクシリーズで一番初めに購入した本です。なぜこれかというと特に大きな理由はないのですが、書店でポケットバンクシリーズが並んでいる棚からいくつか見たところ面白そうなゲーム写真が載っていて、それが無料でできることに感動したからです。

表紙デザイン

マシン語という裏モードみたいな世界を知ってドキドキした記憶があります。

裏表紙デザイン

とにかく早くゲームがしたくて、家に帰ってすぐ入力しました。

この本に載っているプログラムは全部入力して遊びましたが、ボンバーとウミンバが特に面白かったです。全体的に音に関しては効果音だけで寂しかったですが、マシン語の特性を考えると仕方ないかなと。

MSXは8ビットCPUなので、マルチスレッド/マルチタスクはもちろんできないんですが、60分の1秒間隔で割り込みができるため、BASICのPLAY文などはバッファ(キュー)に貯めた音楽データを割り込みで少しずつ取り出して音を出しています。

これをマシン語で実装する場合、割り込み処理や音楽データも作り込む必要があるため入力する負担も考えて効果音だけにしたのかなと思います。あと注目すべきは、やはりMSXのスプライト機能の強力さですね。

通常のグラフィックだとキャラクタを移動させた場合、背景を書き直さないといけないため、ダブルバッファのような仮想グラフィックメモリを用意する必要がありますが、XY座標の指定だけでキャラクタを移動させることができるのはマシン語でも強力な武器となっています。

この本で感動してその他のポケットバンクシリーズも買ってしまいましたし、マシン語の勉強も始めてしまいました。結構人生に影響を与えたと思います。

この本に出会えて良かったと思います。