MSXポケットバンク#03| BASICゲーム教室
MSXにはマイクロソフト製のBASIC言語が搭載されていました。このMSX-BASICは当時にしては結構優秀で、0.1かける10イコール1.0を計算できます。
何を当たり前の話をしているんだ?と思われるかもしれませんが、ライバルであるNECのN88-BASICや富士通のF-BASICでは誤差が出てしまうんですよね(間違っていたらごめんなさい)。
理由は簡単、コンピュータは数字を2進数で扱っていて、整数であれば2進数でも10進数でも表現の違いだけなんですが、小数になると扱える数が変わってきます。例えば10進数の0.1は「0.00011001100…」と循環小数になってしまって丸め誤差が発生してしまいます。
但し、10進数計算はコンピュータにとって負荷が高いので、計算が少し遅くなります。あとメモリも多く消費します。
そういうわけで、MSXは初心者がプログラムするのに最適でした。このMSX-BASICを使ってゲームを作ろうという本は、プログラムの勉強にも良い教材になっていました。
表紙デザイン
裏表紙デザイン
この本の中身自体は3つのゲームリストとプログラムの解説が載っていて、実際に打ち込んで遊ぶというものです。今のスマホゲームよりチープなものですが、たった480円(+打ち込む手間)だけで、ゲームが遊べるというのはかなりのワクワク感がありました。
特に最後のブロックくずしは、まるでゲームセンターじゃんと思って夢中で遊んでいました。ただBASICの宿命で動きがもっさりしていたので、どうやったらもっと速く動くようになるかを考えていた記憶があります。
ご覧いただきありがとうございました。