春節の台湾「真っ赤ショップ」現る②
前回の続き。台南の街を歩いていて、真っ赤な春節グッズを売りまくるお店に出くわし、せっかくだから何か買おうかなと物色していた1月中旬の私。
見知らぬおじさんに「近くにもっといいお店があるから、そっちに行ってみたら? そっちは手書き(手寫)だから」と教えられた。
じゃあ買うのはそっちを見てからにするか…と、おじさんが指差す方向に向かってみる。
果たして道路を渡ってすぐのところに、同じく真っ赤グッズの並ぶお店があった。さっきのお店と比べると派手さには欠けるが、こちらも売られている商品はすべて真っ赤。
さっきのお店と違うのは、店内中央にどーんと置かれた作業台だ。ここで、おじいさんが筆を手に取ってなにやら書いているのである。
壁に張り出されている筆書きの商品を観察してみてみると、墨の「のり方」にムラがある。いずれも印刷されたものではなくて、このおじいさんがひとつひとつ手書きしたものであることがわかる。
なんとなく縁起の良さそうな文言が書かれていることが伺えるものもあるし、意味のわからないものもある。そして「これ、きっと本当の漢字じゃないよね?」というものもある。
たとえば↓の写真には「生意興隆」という4文字を組み合わせて1文字にしている「漢字」がある。これはおそらく商売繁盛みたいな意味でしょう?
街中でも時折こういう「四文字熟語を一文字にしちゃいました」みたいな筆書きの文字を見かけるので、きっと漢字文化のシャレの一種なんだろう。
写真もぱしゃぱしゃ撮っちゃっているし、なにも買わずに帰るわけにもいかない。けれど大きすぎるものは日本に持って帰れない。そう考えていたら、数センチ四方のかわいいサイズの商品が雑多に入れられている棚があった。
これならいいんじゃない? 日本の折り紙と同じくらいの大きさの「財」と、ふた回りほど小さい「福」「有空多賺錢(ヒマがあるなら少しでも働いて金稼げ?)」の3つを購入。あわせて70元=約330円でした。
【2023/01/17の日記】
机に向かっての勉強時間は2時間55分。