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台湾プロ野球を観戦、台灣啤酒と小籠包と

同じ寮で暮らす友人(日本人)が野球好きで、今回の台湾留学も台湾プロ野球の研究が目的の一つという。わたしは日本のプロ野球もほぼ観戦したことない(社会人1年目のころ上司に雨の神宮球場に連れていかれたのみ)が、大谷翔平ファンなので野球は好き。頼んで連れて行ってもらった。

台湾のプロ野球、中国語では「中華職業棒球」と呼ぶ。職業がプロ、棒球が野球という意味で、略称は「職棒」。歴史はそんなに長くない。連盟の設立が1989年でリーグ戦の開始がその翌年なので、私とほぼ同い年ということになる=まだまだ若い。

過去にはかなり深刻な八百長問題も起きていて、人気はメジャーリーグや日本のプロ野球には及ばないらしい。

それでも2019年には日本の楽天が球団を買収し、20年からは「楽天モンキーズ」というチームが毎年リーグ戦を闘っている。楽天が投資するくらいだから、それなりの成長が見込まれているプロスポーツではあるんだろう。ちなみに楽天モンキーズのユニフォームは日本の楽天イーグルズとそっくり。

普通は内野席(全席指定)で観戦するファンが多いらしいが、今回は一緒に観戦することになっていたメンバーのなかにあとから遅れて入場する予定のひとがいたため、外野席(全席自由)のチケットを購入した。外野席のチケットは300元(1400円弱)だった。

この外野席、さびれた感の突き抜け方が半端ない。

まずエントランスからして、正面入り口とは真反対の寂しげな一角にある。

エントランスを入ると撮影スタッフの機材が乱雑に置いてある。スタンドにまで至る通路も球場の古さを隠しきれていない。食べ物のスタンドも申し訳程度のものが1カ所あるのみ。しかもビールは売られていない(もっともビールに関しては内野席でも売っていないらしい)。なお内野席との行き来はできないように金網がはってある。

そんな粗雑な外野席ではあるのだが、それでも、いざスタンドへとつながっている階段をのぼり、ぐわーっと視界が開けたときには思わず「きれいだなあ」と息をのんだ。試合開始は午後5時。夕陽のオレンジ色とグラウンドの緑色のコントラストが美しい。

ビールを飲む気満々で来ていたので、もう試合は始まっていたけれど、いったん外出することにする。

球場外の屋台村でもアルコールは売っていないので、近くのセブンイレブンへと向かう。ちなみに台南を本拠地とする統一ライオンズの親会社、統一企業グループは、日本のセブンイレブンとライセンス契約して台湾全土でセブンイレブンを展開しており、かつては統一セブンイレブン・ライオンズというチーム名だったこともあるとのこと。

ビールを買ったからには、つまみを買わなければならない。つまみはセブンイレブンではなく、球場前の屋台村で買うことにする。地瓜球が80元、小籠包が80元、ソーセージが3本で180元。

地瓜球は夜市でよく見かけるスイーツで、さつまいもをふかして、練って、揚げたもの。外はかりっとしていて、中は驚くほどもちっとしている。一緒に観戦した台湾生活の長い日本人男性によると「地瓜球は当たり外れが結構あるが、ここは当たり」とのことだった。

あとは小籠包。日本でも小籠包を売っている野球場はありそうな気もするけれど(横浜球場なんかは中華街も近いし売ってそう)、この肩肘張らない感じが良いでしょう? ビールはもちろん台灣啤酒を買ってある。プレイボールからはだいぶ時間が経っていたけど、台湾プロ野球に乾杯!

ホームチームの応援は場内放送が煽りに煽る(あと1球で相手が三振のときとか)。

が、それよりもおもしろかったのはアウェイのチームである楽天モンキーズの応援団だ。3塁ベンチ側の内野席に陣取っていて、自分たちでかなり高出力の音響設備を持ち込んでいる。味方のチャンスのときには大音量で効果音を流していて、最初は球場の場内放送かと勘違いするほどの音量だった。

魚の切り身みたいなマスコットキャラがいた

試合はホームの統一ライオンズが快勝。我々が陣取っていた外野席付近にホームランが2発も着弾するという奇跡も起きて、中継映像にも無事写り込むことができました。あの夕陽と小籠包とビールのためだけにもう1回行ってもいいな。あるいは次は内野席かな。


【2022/10/02の日記】

10時に駅前で集合して、大学の華語中心の仲間らとマングローブツアーに出かけた。

そしてみんなで昼食。12年前の台北旅行ではなんとなく食べられなかった臭豆腐に初チャレンジ。

マングローブツアーの後、インスタ好きの米国人女子の希望で台江國家公園というところに向かう。ちょうど良いバスがなく、さらにはタクシーの配車アプリもまったく機能しない。しょうがないので炎天下を30〜40分以上歩く。湿地帯がたくさんみれたのはよかった。もんのすごい量の、恥ずかしいくらいの汗をかいた。

台江國家公園から安平まではバスに乗ろうと思っていたが、そのバスもタッチの差で逃したのでまた歩く。歩きまくっている。あのバス、どうみても後方から手振りながら必死に走ってアピールしているこちらが見えていたはずなんだが、なんで止まってくれなかったんだろう。

安平で同學たちに別れを告げ、タクシーで先述の通り野球場へ。

日本にいる会社の同僚たちに申し訳ないくらい遊びまくっている。机に向かっての勉強時間は0時間29分。

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