
台湾原住民村で見た トルコ人の強烈コミュ力
原住民村訪問の2日目は朝5時にめざまし時計をセットしてあった。せっかくだからいつもより少しだけ早起きして、この山あいの村を散歩しようと考えていたのだ。
(1日目の様子はこちら↓)
誰に会うわけでもなし、着替えもせず外に出た。東の空はまだ淡い藍色……かと思うとすぐに赤らんできた。こうやって眺めているだけですがすがしい気持ちになる。



小学校は集落自体からはちょっと離れたところにあったので、まずはその集落のほうを目指すことにする。誰も歩いていない。クルマも通らない。バイクすらいない。
そんなさわやかな朝散歩なんだけれど、こんなところまで来てもやはり選挙広告に目がいってしまう。
屏東の山あいにある、人口1000人にも満たない口社村を早朝散歩。選挙ポスターがあちこちにあるのは台南と一緒だけれど、やっぱりみんな原住民の伝統的な服装をしているのがおもしろい。なかにはどうみても漢族系の名前じゃない(苗字4文字、名前が5文字ある)候補者も。 pic.twitter.com/w5GkISRy6E
— u5505 (@u5505tainan) October 22, 2022
このひとは自分の宣伝看板以外にもちゃっかり選挙不正防止ポスターでも自分の顔を売っている pic.twitter.com/y0Dcw6Za2q
— u5505 (@u5505tainan) October 22, 2022
Google Map上に「瀑布」って書いてある場所に来てみたけれど、日本語の語感から受ける印象には遠く及ばない滝だった。けど風光明媚な場所であることにはかわりない。 pic.twitter.com/SLPmFiudk1
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1時間半ほどあたりを歩き回った。
帰るころには学校の校庭はもうすっかり朝になっていた。もう起きている人もちらほらいて、前日の活動で使った教室の忘れ物チェックをしつつ、出発の支度をする。この日は小学生との交流こそないけれど、全員で原住民の文化や生活を体験できるプチツアーに参加することになっていた。
わたしは前日からの流れもあり、トルコ出身の3人のグループと一緒に歩くことに。


23日朝食は課外活動の仲間らと。学校が事前に一括注文してくれていて、中華パンは紅豆・芝麻・銀絲卷の選択肢のうち一番中身の想像がつかない銀絲卷を選んだ。北京や天津の伝統料理らしいが、黄色い部分がなんなのか食べてもよくわからず。ゆで卵とコーヒー牛乳(指定してないのに甘くなかった!)も。 pic.twitter.com/UkIdN1I5Yn
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で、ここからはあんまり台湾とも原住民と関係ないのだが、このトルコ人たちとのおしゃべりがとっても楽しかったので、ツイートを再録。
朝食のときイスラム教徒の大学院生の女性に教えてもらったこのアプリは、メッカの方向がわかるコンパス。機能はすごくシンプルだけれど、出先での礼拝には欠かせない存在らしい。こういう宗教系アプリでもちゃんと広告が配信されているのも面白い。信仰の邪魔にはならないのかな? pic.twitter.com/BD45aPsQOt
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すごく話しやすい人たちだったので、街を歩きながらいろいろと質問してみる。
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私「空港とか商業施設にも礼拝室ってありますよね」
イ「あります」
私「礼拝室ならメッカの方向って示してあるんじゃ?」
イ「ある。けど万が一にも間違ってたら困るから、初めて行く場所では必ずアプリで確認します」
もう一人のイスラム教徒女性はもうちょっと深めのヒジャブ?をかぶっていて、おそらく最初に話をした女性より信仰心が強い。その彼女から聞いた話も面白くて「わたしは音楽は聞かないことにしてるの。だってコーランの内容を忘れちゃうから」。とはいいつつSpotifyはサブスク契約している。なぜか?
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コーランにも、歌い手?話し手?がたくさんいて、推しのコーランプレイヤーがいるからだという。ちなみに彼女の推しはこの人でした。https://t.co/HxQsTpuDsc
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この人はちょっと声が高め。很帥!
女性のなかには渋め&低めの声のほうが好きな人もいるとのこと。
ちなみにこれはまったく想像もしたことなかったけど、ヒジャブ?をかぶっちゃうと耳も隠れるのでマスクを着けられない。そこで便利なのが両端にボタンが付いているこのゴムひも。このひもを耳がわりにしてマスクを装着するそうです。けど、やはり面倒は面倒らしくこの人はしょっちゅうマスク外してた。 pic.twitter.com/0W5zRXRWLM
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原住民の村を2〜3時間歩き回ったあと、昨日の大型バスに乗り込んで、今度は台灣原住民族文化園區という公園を訪れた。わかりやすくいうと原住民テーマパーク。とてもじゃないけど歩いて回ることはできない広大な敷地で、遊覧バスに乗って移動した。

この公園でとにかく驚いたのが、このトルコ人たちの強烈すぎるコミュニケーション能力だ(原住民の展示も面白かったんだけど、それ以上に印象深い出来事だった)。
昼食は台湾の原住民の文化を紹介する超巨大な公立公園「台灣原住民族文化園區」で食べた。ただし事前に園外のセブンイレブンで購入したものを持ち込んだ。パッケージに「CoCo壱」「一風堂」と書かれていた、日本ブランドに乗っかりまくったおにぎり2個。あとはソーセージ。https://t.co/8iNnebLbaY pic.twitter.com/g3NXIt3Y1t
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この公園でもトルコ人たちの輪に入れてもらって行動していたのだが、さっきの音楽聞かない女子のコミュニケーション能力がすごすぎる。誰と構わずがんがん中国語で話しかける。昼食は屋外の東屋みたいなところでおしゃべりしていた、高雄在住のおじいちゃんおばあちゃん3人のテーブルにまさかの乱入。 pic.twitter.com/ir19MmOTol
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おかげさまで早めに吃飽しちゃったおじいちゃん(73歳)の海苔巻き(寿司らしい)をいただくことができました。自分じゃあ絶対にそんなことできない。現地の方々と干支トークができたのも楽しかった。ちなみに彼女は台湾政府から月2万台湾ドルの奨学金をもらっているというから、おそらくかなり優秀。
— u5505 (@u5505tainan) October 23, 2022

公園の東屋でテーブルに座ってランチしている70過ぎのローカルじいちゃんばあちゃん達がいて、そこにずかずかっと「一緒に食べましょう〜」って入っていけますか? わたしはどちらかというと人見知りということもあり、ひとりだったら絶対にこんなことできない。けどこれくらいの積極性があったほうが言語の上達には近道なんだろう。
このじいちゃんばあちゃんたちはお互いにしゃべるときは台湾語、こちらとしゃべるときは中国語と使い分けていた。10年前、20年前だったら、こういうところで出会うじいちゃんばあちゃんたちって日本語がしゃべれたんだろうな。お三方とも戦後生まれなのでもちろんそんなことはなく、しかしおかげさまで中国語のリスニングは鍛えられました。

【2022/10/23の日記】
朝から夕方までは前述の通り。18時頃に台南着、解散。
23日夕食はパリにいる高校の先輩、ケニアにいるサークルの友人夫婦、東京にいる妻と4拠点をZoomでつないで、台湾の晩メシ生中継。具材を自由に選んで炒めて(煮て?)もらうパターンのお店。せっかくだからと色々足していったら220元(1010円強)になっちゃった。デカい。全然食べられたけど。 pic.twitter.com/z40zopvxG5
— u5505 (@u5505tainan) October 24, 2022
机に向かっての勉強時間はゼロ。