【最後の投稿】我ながらよく遊んだ台湾留学であった
ふいに昔の記憶がよみがえることがある。
大した記憶ではない。「なぜこんなことを?」と不思議になるような、普段の生活のちょっとした一場面が、頭の中で再現される。
思うに「忘れる」という行為は、時間が経つにつれ記憶が失われるワケではないのではないか。実は記憶そのものは頭のどこかに存在していて、「忘れる」というのは、それが取り出せなくなった状態を指すのではないか。
タンスの引き出しに例えるならば、洋服はちゃんと入っているのに、取っ手が壊れているせいでお目当ての一着を取り出せない、というような感じか。
「取っ手」はいろいろある。なにかのにおいだったり、場所だったり、あるいはかつて使っていた文房具だったり。
学生のころロンドンに1年間留学した。毎日欠かさず日記を書いてブログ記事として投稿した。
それから十数年。記憶が薄れていくなかでも、自分のブログを読み返すと、当時の出来事や、そのとき自分がどう感じていたか、するすると思い出す。
上の文脈でいえば、ブログも「記憶をしまいこんだ引き出しの取っ手」だ。
そういう経験があったので、台湾留学も記録魔になることにした。
「取っ手」は多ければ多いほど良い。朝、昼、夜すべての食事をTwitterに記録した。気づいたこともできるだけツイートした。投稿するだけでは振り返りにくいので、時系列に沿って整理することにした。それが本noteである。
一日の投稿の最後に「○月○日の日記」と貼り付ける形式にしてしまった以上、台湾に滞在した日数だけ投稿しなければならなくなった。これはかなり大変だった。だいぶ遅れたけれど、一応、本投稿で帰国日(2023年2月28日)までたどりついた。
留学前から「あちこち行きまくろう」と思っていた。けど改めて振り返ると、本当にあちこち行きまくった半年間だった。それはGoogle Mapの記録からも明らか。
noteの投稿を振り返っても、本当に楽しみまくっている。
最後に一応、中国語の学習についても触れておきたい。
仕事しながらの週1回のレッスン受講が1年4カ月、仕事を離れての語学研修が1年間、合計2年4カ月の学習期間だった。これで一応、HSKは6級レベル(听力64、阅读84、写作82)までは届いた。「中国語を習得した」といえるレベルには程遠いが、一応の到達点ではある。
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このnoteも本投稿で終わり。冒頭に記した通り、このnoteは自分が留学生活を振り返るための備忘録にすぎない。それでもたくさんの「いいね」もいただき、励みになりました。読んでいただいたみなさま、ありがとうございました。下次見(さようなら)!
【2023/02/28の日記】
机に向かっての勉強時間はゼロ。