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三菱一号館美術館と皇居半周散歩

建物メンテナンスのために一年半くらい休館していた三菱一号館美術館が再開したとのことで、
『再開館記念「不在」トゥールーズ・ロートレックとソフィ・カル』
という展覧会へ。

三菱一号館美術館

前半がロートレックの作品、後半が現代アートのソフィ・カルという人の作品という構成。

人気のある美術館が1年半ぶりに再開ということで、混んでいるとイヤだなあと思っていたのだが、思ったより空いていてあまりストレスなく見ることができた。
新型コロナが流行って以来、入場制限などあって空いている展覧会を経験してしまったので、混んでいる展覧会がイヤだなあという気持ちが以前よりも強くなってしまっているのだが、展覧会が混んでいるか空いているか、って案外読みにくい。開催後半になって混み始める場合もあるし。
西洋美術館のモネ展は最初から激混みだそうだが・・・。

ロートレックは今年の7月に新宿のSOMPO美術館で「ロートレック展・時をつかむ線」という展覧会を観たばかり。

SOMPO美術館の方が素描が多かったりしてちょっと玄人向けな感じだったかな。
今回の方がわかりやすく特徴を紹介してくれる印象。

一つの版画を何枚も・・・単色の試し刷りから、色を重ねたものまで何枚も並べて展示したものなんか面白かった。
あとはルナールの「博物誌」の挿絵とか・・・ロートレックの動物の絵・・・、なんか良いんだよな。

一室のみ撮影可だった
今回の改装で、今まで薄茶色だった壁の色が乳白色になったらしいが、前の壁の色がどんなだったか思い出せない。
「博物誌」とか、この「イヴェット・ギルベール」とか・・・「本」っていうのは壁に飾る絵とは全然別の魅力がある。
「紙吹雪(コンフェッティ)」
これはSOMPO美術館でも見た気がする。


一方ソフィ・カルという人の方は・・・、
現代アートは大雑把に
「なんだかよく分からないけど面白い」
というのと
「なんだかよく分からないしあまりピンと来ない」
という2つに分かれるのだが、このソフィ・カルという人の作品は残念ながらぼくにはピンと来ず。
この人とロートレックを並べる意味もあんまりピンと来ず。

× × × × × ×

三菱一号館美術館は皇居外苑からさほど遠くない場所にあるのだが、皇居まわりというのは緑も多くてぶらぶらするのに良いところだ。
特に半蔵門から桜田門あたりまでお堀端を下っていく辺りの眺めはとても気持ちがよい。
ということで、三菱一号館美術館の開館時刻よりも一時間くらい早く九段下の駅に着き、皇居まわりをぐるっと半周して美術館に向かうことにした。
いつもはいわゆる「皇居ランナー」と呼ばれる人たちが沢山走っていて、「邪魔だなあ」と思うのだが・・・おそらく「皇居ランナー」の人たちものろのろ歩いているぼくみたいな人間を「邪魔だなあ」と思っているのだろうが・・・この日は平日で早めの時間だったからか、ランナーも少なくて心穏やかに散歩することができた。

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