映画「ネバー・ゴーイン・バック」「死を告げる女」のこと、庭園美術館「交歓するモダン・機能と装飾のポリフォニー」のことなど、
12月×日
渋谷HUMAXシネマで「ネバー・ゴーイン・バック」(オーガスティン・フリッゼル監督)
下品なところが面白い映画はあるし、登場人物がバカなことをやるのが面白い映画もある。そしてグダグダな展開が面白い映画もある。
だからこの映画が面白くなかったのは、下品だからでも、バカだからでも、グダグダだからでもないはず。
いや、グダグダっていうのはあるかな。
面白いグダグダもあれば面白くないグダグダもある。
主人公二人の楽天的な明るさが救いで、そのおかげで最後まで観ることができたが、そろそろ面白くなるかな、さあ、そろそろ面白くなってくるかな、と思って観ているうちに終わってしまった。
残念。
12月×日
マンション住まいなのだが、最近屋根裏をネズミが駆けまわってうるさい。
どうしたもんか。
12月×日
東京都庭園美術館で「交歓するモダン・機能と装飾のポリフォニー」
「1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。その急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、共鳴しながら探求したいくつものモダンの形を紹介します」
ということなのだが・・・。
うーん、ちょっと難しかったなー。
家具とか服とか、それなりに「イイネ」と思ったものもあったが、見るべきものは他にある様な気がする。
きっとその奥に面白いものがあるんだろうけれど、自分の知識と教養ではそこに届かない、という感じ。
ちょっと前にSOMPO美術館で見た「おいしいボタニカル・アート展」でも同じようなことを思ったが、あっちは「食」がテーマだったので、ともかくも自分とのつながりは感じられた。
まあ「モダン」というのは「現代」ということなのだから、自分とのつながりが無いわけはないのだが・・・。
「モダン以前」、というのをちゃんとイメージできない、というのもあるかも。
1910年代から1930年代あたりは絶対面白いよなー、とは思っているのだが・・・。
12月×日
あまりにネズミがうるさいので、ネズミ用のバルサン的なものを焚くことにした。
浴室の天井の開口部を押し開けてみるとどうやら天井裏は全部つながっているようなので、そこに置いてみた。
これでいなくなってくれればいいが。
12月×日
シネマート新宿で「死を告げる女」(チョン・ジヨン監督)
中盤まではホラーテイストが強く、黒沢清が撮ったらすごく面白い映画になっただろうな、という感じ。
終盤に入ると少しテイストが変わって、ああなるほど、そういう話なのね、とは思ったが、ちょっと描き方がくどい。
たしかに「熱」みたいなものは感じたが、もうちょっとサッパリ描いてほしかったかな。
韓国映画はそうたくさん観ているわけではないが、中年の男優の層が厚い、という印象。
12月×日
バルサン的なものを焚いてから4日目。
とりあえず今のところネズミの走り回る音は気にならなくなった。
このままいなくなってくれればいいが・・・。