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SOMPO美術館「北欧の神秘」

4月×日
SOMPO美術館で「北欧の神秘」展
「本邦初、北欧の絵画にフォーカスした本格的な展覧会」とのこと。

北欧の絵、ということでイメージどおり、寒々しい、それほど色鮮やかではない絵が多かった気がする。

嫌いな感じではなかった。

名前を聞いたことがある画家は二人だけ。
エドヴァルド・ムンクの絵が2枚、
アウグスト・ストリンドバリの絵が1枚。

ムンクはもちろん「叫び」で有名な人。

エドヴァルド・ムンク「フィヨルドの冬」

ストリンドバリは(ストリンドベリイとか、ストリンドベルクとかいろいろな表記があってややこしいのだが)芥川龍之介がよく言及する作家ということで憶えている。
と言ってもその作品を読んだことはない。
芥川龍之介の晩年(晩年と言っても35歳で死んでいるので全然若い)の作品「河童」や「歯車」にもその名前が出て来る。
劇作家・小説家が本業であり、絵の正式な教育は受けておらず友人の画家から教わったらしい。上野の国立西洋美術館で「インフェルノ」という絵を見たことがあった。
西洋美術館のホームページにストリンドベリについての説明がある。

ストリンドベリは、19世紀スウェーデンを代表する作家で、特に「令嬢ジェリー」をはじめとする戯曲で知られていますが、彼はまた画家でもありました。パレットナイフを用いた厚塗りの大胆なタッチ、偶然の効果を取り入れた即興性や抽象性を特徴とする彼の実験的な絵画は、後に20世紀の様々な前衛芸術運動を先駆するものとみなされ、今日までめざましい再評価が続いています。

アウグスト・ストリンドバリ「街」(ポストカード)

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北欧神話や童話などを題材にした作品も多かった。

トルステン・ヴァサスティエルナ「ベニテングダケの陰に隠れる姫と蝶」
ガーラル・ムンテ「スレイプニルにまたがるオーディンのタピスリー」
テオドール・キッテルセン「アスケラッドとオオカミ」

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絵画には詳しくないので、こういう展覧会だと知らない名前がほとんどだったりするのだが、そういう中で気になった画家を一人おぼえて帰る、ということをしたりする。

今回気になったのはニコライ・アストルプという人。
この展覧会では2枚の絵が展示されていた。
寒々しい絵が多いこの展覧会のなかで、色鮮やかさで異彩を放っていた。
明るい絵なのだが、じっと見ているとなんか「変」な感じがしてくる。
「毒々しい」とまでは言わないが、なにか鮮やかすぎるような気がするし、ずっと見ているとこちらの遠近感がちょっとおかしくなってくるような構図でもある。

ニコライ・アストルプ「ユルステルの春の夜」(ポストカード)



そして「変」といえばやっぱりムンク。
見ていて何だかわからないが不安な気持ちになる。

エドヴァルド・ムンク「ベランダにて」(ポストカード)

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