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障害者施設の闇☠💣搾取・福祉支援不足・不快な環境…

1. 初めに: B型事業所のエンタメ業界参入の現実

近年、就労継続支援B型事業所(※)がエンターテインメントやクリエイティブ分野に参入する動きが増えている。この背景には、障害者の就労機会を増やすという目標がある一方で、事業の成り立ちや運営における問題も浮き彫りになっている。
特に技術的な面に偏りがちで、福祉面のサポートが不足しているという事業所は当事者や福祉関係者から耳が痛くなるほど聞く話であり、実際に私もそれは体感した。
(※障害者に軽作業等の生産活動をさせ、就労訓練を行う施設)

2. 技術偏重の問題: 福祉面でのサポートが欠如

エンタメ系のB型事業所は、eスポーツやデザイン、映像編集などの技術的な作業を重視している。その一方で福祉面での配慮は薄い。
障害者の自助会で聞いた話だが、イラスト制作や動画編集を行う利用者たちの横で、eスポーツ選手を目指す利用者がコントローラーやキーボードを叩く音が不快な環境になっているケースは多く見られると言う。
また、私が通所していたB型事業所のスタッフは美術大学や専門学校の新卒者が多く、障害福祉に対する専門知識や経験が不足しており、トラブルが多発していた。
福祉関係者や当事者会などで情報を聞いていると、エンタメ・クリエイティブ系の事業所は障害者が働ける環境が整っていない現状が見えてきた。

3. エンタメ業界での就労: 現実的な課題

B型事業所の目的は、生産活動を通じて障害者の社会参加や自立を支援することにある。
しかし、エンタメ業界で利益を出すことは難しく、特にeスポーツ分野においては健常者のトッププロ選手が既に活躍しているため、障害者が大きな収益を見込むことは難しい。
更に、私の友人のクリエイティブ系B型事業所では制作をサボってカードゲームで遊んで過ごしているとのことだ。
事業所運営は国からの補助金に依存しており、収益性が低い現状では、長期的な運営に不安が残る。多くの障害者がクリエイティブ分野での仕事に憧れを持っているが、現実的に考えると非常に厳しい状況だ。

4. 障害者の報酬問題: 中抜き構造の問題

B型事業所は、雇用契約を結ばないため給料は出ない。そのかわり、工賃というお小遣いのようなものが支払われる。
平均1日数百円と非常に少ないが、エンタメ・クリエイティブ系は1日1000〜2000円や、500円+出来高制などと相場が高めである。
私が通所していたB型事業所では出来高分が貰える話だったのだが、自分が作った売上から27%の売上が中抜きされる問題が発生した。更に半年間の制作時間分の工賃も引かれ、貰える予定だった数万円が数百円となり、相談支援員や家族を交えて金銭トラブルに発展した。これは、運営に中抜き会社が関わっていたことや中抜き会社の経営者の発言が原因であり、最終的に謝罪をしてもらったが、出来高分が貰えることは無かった。
このような問題は事業所の運営が健全でないことを示すだけでなく、障害者搾取でもある。

5. 福祉サポートを強化するべき

エンタメ系のB型事業所が持つ可能性は大きいものの、技術面に偏重した運営では障害者の支援に不十分な部分が多い。
エンタメ・クリエイティブ系B型事業所は福祉面でのサポートを強化し、利用者が安心して働ける環境を整備するべきである。
また、中抜き構造を是正し、適切な報酬を確保して欲しい。
B型事業所が障害者の自立を支える真の場となるためには、こうした課題に真剣に取り組む必要がある。

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