「ゆっくり生きる人になってきたね」
ゆっくり生きる人
の、反対語は、生き急ぐ人?
生き急ぐって、なんだろう?
生き急ぐ
・急(せ)いて生きる。
・(限りある命なのに)あたふたと(軽薄に)生きる。
・短い命を(だから精一杯)激しく生きる。
Oxford Languages
うーん。
軽薄に生きてきたつもりも、短い命だと思って生きてきたつもりもないけど、確かに物心ついた時からずっと生き急いできたなーとは思う。
いや、しかし、やっぱり、軽薄に生きるってのはちょっと悲しいな!泣
習い事を始めたのは3歳から。
水泳、ピアノ、習字、塾、ミュージカル 。
↓ピアノの発表会かな(けろけろけろっぴ!)
学校から帰るなり何かしらの習い事に出かけていたので、友達と遊ぶことはほぼ無かったようで。
ようで、というのは、忙しすぎてか私自身ほぼ覚えていないので、お母さん談。
高校からは習い事が部活とバイトに変わり、留学前は勉強とバイトに明け暮れ、アメリカでは授業とリハーサルでへろへろになり、帰国後は仕事とレッスンとであっという間に日々は過ぎ、
ダンサーになってからはリハーサルと本番とオーディションとレッスンと、テーマパークのショー制作に関わってからはとにかくやることがたくさんで脳みそが痛くなり、
役者を名乗り出してからは、新参者として学びながらも作品に立て続けに恵まれ、役者以外の仕事にもたくさんのご縁を頂き、
そしてどの時代にも、まだ足りない、ここじゃない、もっと良くならなきゃ!もっと先へ行かなきゃ!立ち止まることは置いていかれること、この世界に居られなくなること、何者でもなくなってしまうこと!だと思っていました。
逆に、生き急がない生き方が分からなかったのかもしれません。
だって生きるってそういうものだったんだもん。3歳から。
1日にいくつも予定があって、その全てで80点以上を取らないと0点と同じ。
そう思いながら過ごしてやっと、3ヶ月に1日くらい何もない日があっても良し。みたいな。
そんな私ですが、先日、1日に用事が2つあるだけで「今日は忙しいなぁ」と思いました。
仕事もせず、1日10時間寝て、ゆっくりと身支度をして、昼ごはんを食べて、何もすることがない時間を過ごしながら、「今日は忙しいなぁ」と思ったのです。
あ、自分の中の生きるペースが変わった、と、くすぐったいような変な気持ちになって、笑っちゃいました。
そしてそれを話した友達に、「ゆっくり生きる人になってきたね」と言われた時、嬉しかったんです。そう、嬉しかった。
これまでは、私自身が、生き急ぎたかったんだと思います。何者かになるために。何者かであるために。
でも、何者かである前に、小野村優でなくなってはいけないんだと気付いた時から、少しずつこのゆっくり生きる人ペースが宿ってきたんだと思います。
ちょうどそんなことをふわふわと考えていた頃に、お母さんから「生きてるだけで親孝行なんだよ」と、お父さんから「ただそこに居てくれるだけでいい、そんな価値もあるんだよ」と、立て続けに言葉をもらいました。
離れている2人の、あまりのタイミングに、さすが私のお父さんとお母さんだなぁと思ったし、こっそり泣きました。
これからは、心地よいペースで、丁寧に生活を営みながら、好きなことをしていきたい。
そのために必要な分だけ、時には生き急ぐこともあるかもね!
みたいなところにいます。私。今!