2017 best albums 10
ツイッター記録にやはり残っていたので、改めてちゃんと記事を作り直しました。アルバム・ジャケットも追加。
ちょうどこの年からラジオ番組を持たせてもらったので、それまでのピーター・バラカンさんからの影響を基軸にしながら、自分なりの趣味趣向を模索していこうとする姿が窺える。
年間ベスト・アルバム2017を10枚、勝手に選びました。ストリーミングも活用し、新譜だけでもとても追い切れず。縁あって今年出会えた中から、特に好きなものを。気になるのがあればコピペして検索してください。以下、ABC順。
(2017年12月11日)
Nicole Atkins『Goodnight Rhonda Lee』
思い切りの良い歌と、粒揃いの楽曲でかなり気に入っている一枚。敢えて古めにしてある演奏も気持ち良く、聴きやすい。
Chastity Brown『Silhouette Of Sirens』
独特のかすれた声を持ち、やはり優れた楽曲を書ける人。演奏も抑揚があり、相乗効果を生み出している。もっと注目されるべき逸材。
Sera Cahoone『From Where I Started』
やや線が細く優しい歌声だが、明るい爽やかな音で落ち着いて聴ける。この人も含め、すでに何枚も作品を出してきている中堅どころばかりを取り上げているが、僕にとっては初めて知った音楽家ばかり。
Rose Cousins『Natural Conclusion』
カナダ出身で、主にピアノで歌う人。Joe Henry制作だが、曲そのものを生かそうとしたかのごとく抑制が効いている。ゆったりとした曲が多く、こちらもじっくりと耳を傾けたい。
Ray Wylie Hubbard『Tell the Devil I'm Gettin' There as Fast as I can』
迂闊にも知らないままでいたが、齢70を越えるテクサスの伝説だとか。ぶっきらぼうな歌い方にしびれる。存在感が桁違いだ。
Shannon McNally『Black Irish』
このアルバムも最初に聴いたときから好印象だった。選曲から演奏の解釈まで、良い意味で無理をしていないのが功を奏していると思う。地味だが中身は優れている。
Tift Merritt『Stitch of the World』
繊細そうな歌声は好き嫌いが分かれるかもしれないが、ある種の切実さを感じ、出た当初から気にかかっていた一枚。この人も良い曲を書いている。最後に残るのは楽曲の良さ。
Sean Rowe『New Lore』
低い声が特徴的で、歌詞も込みで不思議な魅力を持つ人だ。やや暗く重いところもあるが、この表現力は突出して光るものがある。
Jenny Scheinman『Here on Earth』
今年最大の発見の一つ。と言っても、これだけルーツに根ざした素朴な音楽を今の時代に鳴らす人がいるのか、という驚きではあったが。が客演ではよく知られたヴァイオリニストだそうだ。滋味深いインスト作。
Susanne Sundfør『Music for People in Trouble』
ノルウェーの人だが英語詞でもあり、英語圏の音楽に聴こえる。陰影がある歌と楽曲、実験的な箇所に、いかにも現代の空気を吸っているなと感じた。まだまだこれから化けるかもしれない。