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日記:2022/12/17

毎日一言でも投稿しようと、このnoteで公言してしまったので今日も書きます。
というのも、毎週土曜は翌日のラジオ番組の告知を定期的にしているので、それで十分かと自分では思っていたのです。
でもそれはツイッターとフェイスブックでのことなので、事実上noteに引っ越してきている今、一応ここでも短く書こうかなと。
読者側からすると何の関係もない話かもしれませんが、自分の中での決まり事ということで、蛇足ながら添えました。

昨日からの続きで、今年最後の放送用も兼ねて、2022年ベストアルバムを10枚選出。

筋を通したいので、まずはピーター・バラカンさんの「ウィークエンド・サンシャイン」宛に今年も一番先に送る。
自分の番組では25日の放送で発表します。その後に、こちらのnoteでもまとめる予定。

今年も自分としてはできる限り多く新作を聴いたつもりなので、候補作としては21枚ありました。
次点としての11枚も全く触れないのは惜しいので、順位をつける訳ではありませんが「ベスト20〜11」として、週明けあたりに記事を作ろうかな。




さて、今日はやっと読めた『楠勝平コレクション ――山岸凉子と読む』(2021)をご紹介。


以前に、ちくま文庫の漫画アンソロジー・シリーズで読んだ「おせん」には心を深く掴まれた。

最近いくつか漫画選集を読んでいて、個人的に発見できたのが楠勝平。ここに収録の「おせん」は、越えられない格差、人が重圧に屈する瞬間、決定的なすれ違いを、限られた頁数で描き切っており、見事だ。

2021年02月21日(日)のメモ

ちなみに、そのときの収録作はこちら。山田英生 編『貧乏まんが』(2018)


「おせん」は作者の代表作の一つと目されているようで、今回は冒頭に収録されているし、表紙にもなっている。
この一編だけでもお勧めします。

この短編集のほとんどは江戸期の庶民に仮託した物語だが、中でもその時代に人並みの人生か職人として独り立ちするか葛藤する女性を描く「茎」、病弱の母を目の前にし幼い弟の揺れ動く心情が痛切な「ゴセの流れ」など、一瞬の情景に人生の真実が滲み出す。

若くして病気で亡くなったこともあり、そのような自身の身体と向き合わざるを得ない登場人物も少なくない。

初出は1966~1973年、当時の『ガロ』や『COM』が中心。
これで全作品ではないようなので、残りの未読作品も探し続けるつもり。

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