広報に転身して気づいたシェフと広報の共通点
いえらぶGROUP広報の石川です。わたしは15年ほどシェフ / 料理人としてフランス料理店で働いていて、2023年に事業会社の広報に転職しました。2つの職種のあいだにはさまざまな共通点があると感じたので、自分なりにまとめてみました。異業種から広報に転職する方の参考にもなれば幸いです。
※いえらぶGROUPは不動産会社向けのSaaSを提供している不動産テックの会社です。不動産版のセールスフォースをイメージしていただくとわかりやすいかも!
端的にお伝えすると、シェフと広報、どちらの仕事も広義の編集です。
素材を生かすこと
一番似ているのは「素材を調理して伝える」ということ。
料理人がよく話すのが「良い素材がないと僕らは仕事できません。だから農家さんに支えられてる」と。
広報だって同じです。
「良いプロダクトやストーリーがないと、伝えることがありません」。
私の料理人としての原点はカウンターキッチンから始まります。
お店のカウンターでお客さんの話を聞いて、おすすめをして、時にはお客さんからアイデアをもらって料理を作る。農家さんからおすすめの素材が届けば素材起点で料理を考える。
広報だって、メディアの方の話を聞いて、自社のニュースを伝えて、時にはニュースにしやすい切り口を狙って発表する。開発担当者から大きなアップデートの情報があれば切り口を世情に合わせて発表する。
やっぱりシェフと広報は似ているんです。
シェフと広報、どっちがやり甲斐ありますか?
最近、あるインタビューで「シェフと広報のどちらがやり甲斐ありますか?」と聞かれました。
どちらもやり甲斐ある仕事です。
キャリアを遡ると、実は脱サラ料理人なのですが、
料理人になったのは「対価交換のありがとうが嬉しい」からでした。
グループ会社含めて4,000人くらいの企業にいたのですが、友人とのイベントで料理作ってる時の「ありがとう」の方が嬉しくて業種を変えました。
料理人になって、日本橋、千駄ヶ谷、銀座、パリ、六本木と場所を変える中、コロナ禍がやってきました。
コロナ禍では、飲食系の知人とSaveTheTablesを立ち上げました。当時、飲食店がテイクアウトの情報がまとまってる場所がありませんでした(各所で〇〇テイクアウトマップが立ち上がってましたね)。
僕らはGoogleフォームでテイクアウト情報を募集し、ウェブサイトに載せて、アプリも作りました。サイトやアプリからお客さんが来たと喜んでくれる飲食店の声もあり嬉しかったです。
でもこの時、自分たちにもっと伝える力があれば救えたお店もあるんじゃないかなと、いまでもさみしく思い出すことがあります…
あのとき広報の力があればなぁ…と。
多くの人に情報を届ける行為が広報の仕事であり、直接の「ありがとう」とは違うやり甲斐を感じています。
ファンづくりが大切なところも似てる
また、飲食店はファンづくりに尽きると思っており、広報も会社のファンを作っていく仕事、と捉えるとこれまた近いんですよね。
どれだけ厚くファン層を積み上げられるか、が大事です。直接のお客様でも、「あの会社聞いたことある!なんかいいよね。」って言ってくれる一般の方でも…
銀座時代の戦友が立ち上げた二万匹のように、ふと思い出しちゃう広報を目指します。
ちょうど先週、NewsPicksさんの姉妹メディア「JobPicks」さんに取材いただいたインタビューが公開されたので置いておきます。
シェフと広報だけでなく、異業種転職する中で気づく共通点って色々あると思うんですよね!そんな話をしながらお酒を飲みたいこの頃です。
もし、興味持ってくれた方は気軽にX(旧Twitter)でコメントいただけると嬉しいです!
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