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能登町 宇出津あばれ祭り

1月から時系列でといいながら、先日行われたお祭りの写真を。

令和6年7月5日~6日

能登半島に伝わるキリコ祭り
地域ごとに日を移しながら秋まで続いていく
その口火を切るのが能登町宇出津のあばれ祭り
大人から子供まで、このお祭りを起点にすべてが動いている
地震により開催をあやぶまれた
また、本当に開催すべきかどうか、町民たちも逡巡したという
奇祭と一言でよばれるが、連綿と続いてきた地域の伝統
災害発生後、地域力の高さを随所で感じたがその原点をこの祭りでみた
キリコは先陣を切り、その後酒樽神社、白山神社のお神輿が練り歩く
あばれ祭りにかかわる町内の神社三社がすべて地震の被害を受けた
崩れた鳥居を氏子と能登町に入った災害専門重機ボランティアで撤去を行った
ようやく迎えたハレの日だ
あばれればあばれるほど神様が喜ぶと伝えられる祭事
神輿を全力で打ち投げ、まわし、こわしていく
しかし暴力性は感じられずそこにはある種の宗教的熱狂が降っている
宇出津の男ならばこの神輿を担ぐのが本懐
選ばれた担ぎ手のみが神輿に触れることができる
苦渋の半年を経て開かれた祭りではその結束が随所に顕現していた
お神酒を撒きながらいよいよ佳境へ
水に火に、神輿と己をさらしながら夜中になっても神事は続く
紫襷は尊敬と責任を背負う証である
地震による地盤沈下で水位が上がったままの漁港へと続く川
水へと飛び込み神輿をころがし岸壁へとたたきつける
2つの神社の神輿が時間差で同じ道行きをたどる
掛け声とともに松明がたたきつけられる
飛び散る火の粉、水しぶき
ここからまだまだ渡御は続く
家々をめぐり祝詞があがる
皆一様にこうべを垂れて祈りに加わる
故郷に、家族に、仲間たちにそれぞれが思いをはせる
荒々しいお祭りだが笑顔が絶えない
あらみたまが引き連れるにぎみたま
苦境の中でもこのお祭りをあきらめなかったひとりひとりの魂
いよいよ宮入
八坂神社の境内で火炎をまとう神輿
祭り最後のおおあばれ
神輿も己も極限まであばれていく
文字通り身を焦がしながら荒ぶり続ける
いざ神よこの地をさきわいきよめたまえよ
お祭り終わって夜が白む
万感こめて抱き合う人々
令和6年あばれ祭り無事挙行なれり

いやさかやっさいさかよっさい


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Paulo 写真家 時々 ヘブライ語通訳
災害支援の活動費(交通費、資機材費、機材メンテナンス費等)に充当いたします。ほんとうにありがとうございます。