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旅で出会ったコト、ヒト。vol.1

vol.1と書きましたが、どこまで続けるかはわかりません。ただ出会ったことに感謝し、書こうと思ったタイミングで書こうと思います。

気分でいきます。


大阪→新門司にフェリー向かった時の話です。

ちなみにこんな船が出ています。

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だいたい大阪から新門司まで、12時間程度。約半日の船旅です。

今の船?昔もそうだったかわかりませんが、船旅って急いで目的地に向かう必要がない人には打って付け。福岡まで(新門司は福岡)とすると夜行バスとほぼ同等の金額で充実した時間が過ごせます。(1000円プラス程度)

昔言いませんでしたか?旅は着くまでが楽しいと。その時間を1番満喫できるのが、船。そう思います。ゲーセンもあれば、バイキング形式のレストランに売店、大浴場にデッキからの眺望。

高速バスの身動きとれない、夜行バスの強制消灯が苦手な自分にとっては天国しかありません。

また急いでいる人がいないからこそ、年配の方が多いからこその会話の楽しみもあります。このvol.1ではそんなお話です。

この新門司までのフェリーは、明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋の3箇所をくぐります。

その最初の明石海峡大橋をデッキで見ようと、外に出た時、人柄の良さが側から見ても滲み出ている、そんなおじいちゃんに会いました。

「わしは船旅が初めてや、にいちゃんは?」

「こっちが淡路島?こっちが兵庫県(本州)?」

そんな会話をおじいちゃんがしてくれたことから、始まりました。名前等々は伏せて、おじいちゃんと呼ぶことにします。僕自身も話好き、おじいちゃんも話好きということもありデッキで、一時間以上、話をした記憶があります。

プライバシーの話もあるので、ざっくりですが、

お歳は70歳代、元々はトラックドライバー、今は契約社員として滋賀で働いていたが(契約満了)で福岡に戻るところとのこと。

最初は何気ないやりとり、互いの仕事や地域の話でしたが、気づいたらおじいちゃんの人生のお話に。

トラックドライバー時代の事故、奥さまの早すぎる他界、現在のご病気。話の具体性はここで書くことは控えますが、それでも単語単語のインパクト。。凄まじく波瀾万丈、僕だったら耐えられない。そう第一印象受けました。いや、僕じゃなくてもそう思うと思います。

でも

なぜおじいちゃんは今こんなに優しい笑顔なのか?

おじいちゃんはどうやって乗り越えてきたんだろう?

率直にそう思いました。間違いなく、それぞれの出来事が起きた時、その時はしんどかっただろう?、どれだけ心が強くてもしんどかっただろうと。

心の中で思ったことをそのままおじいちゃんに聞きました。

「大変辛い想いをしてこられたと思うんですが、その時の想いやそのあと考えたことはなんですか?」と。

おじいちゃんは答えてくれました。

「確かに大変やった、でも人生そういうもんよ。生きている以上、しんどい思いもする。でも楽しい思いもすんねん。」

「だからようわからんけど、今は笑えるねん。」

「君はどうや?」と。

僕は最近の仕事であったことなどなど(前編参照)を、話しました。それを黙って聴いてくれたおじいちゃんはおもむろに、「今は悪い時なんやなぁ」と。

「今にいい時が来るからな、待っとけよ。」

「真っ直ぐ誠実に日々生きてるやつを神様は裏切らんから。まっ君がそうかはわからんけど。笑」

人生の先輩、ひとまわりもふたまわりも上の大先輩にそう言ってもらえて、何にも変え難い安心感を抱きました。わしは今パチンコしかやることがないから、それ以外の楽しさも見つけるんやでというジョークも踏まえながら。

旅って僕は知らないヒト、知らないコト、知らないモノを感じる、体感するそういうものだと思っています。

今回僕はいわゆる知らないヒトと出会い、今まで体感し得なかった安心感に包まれた、本当一期一会だとそう思いました。これでじゃあ立ち直る、これでじゃあ何かが変わる。そういった話ではありません。

でも何ものにも変え難い、そんな出会いを経験できた。それだけで十分です。

1時間以上喋って、天候が少し悪くなったこと、浴場に行かれるということでその際に、お別れをしました。

「楽しもうな。」それが最後にかけてくれた言葉。

デッキであったのち、その後船内では会うことはありませんでした(就寝された?)。でも新門司に着いたときには手を振ってくれた姿も印象的です。

綺麗に時系列や、話の整合性も確認しながら書いたので、話を盛ってるのでは?綺麗な話にしてるのでは?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。そういう思う方はそう思ってください。

ただ僕にとっての事実はこうです。今心の中で感じていること、その時受け取ったことはこうでした。

お話に付き合ってくださり、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。

こうやって普段書かないnoteを書くことも、何かのきっかけになるかもしれません。

良いことも悪いことも起こる人生、楽しむために人生、行動していきたいと思います。

おじいちゃんありがとう。

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