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渋谷教育学園渋谷中学校の2024年度国語入試|本の紹介

渋谷教育学園渋谷中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


木皿泉「カゲロボ」

新潮社; 文庫版 (2022/5/30)

内容紹介

人間そっくりのロボット「カゲロボ」が学校や会社、家庭に入り込み、いじめや虐待を監視している――そんな都市伝説に沸く教室で、カゲロボと噂される女子がいた。彼女に話しかけた冬は、ある秘密を打ち明けられ……(「はだ」)。

成長の遅い娘のことを「はずれ」と言い、「交換」を頼む母の電話を聞いてしまったミカ。突然、離婚した父のもとに預けられることになり、そこでもう一人の「ミカ」の存在を知る……(「かお」)。

何者でもない自分の人生を、誰かが見守ってくれているのだとしたら。共に怒ってくれるとしたら。押し潰されそうな心に、刺さって抜けない感動が寄り添う、連作短編集。

著者紹介

木皿泉(キザラ・イズミ)
和泉務と妻鹿年季子による夫婦脚本家。テレビドラマ作品「すいか」で向田邦子賞、同作と「Q10」「しあわせのカタチ〜脚本家・木皿泉 創作の“世界”」でギャラクシー賞優秀賞受賞。他の脚本に「野ブタ。をプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「富士ファミリー」など。2013(平成25)年に刊行した初の小説『昨夜(ゆうべ)のカレー、明日のパン』は山本周五郎賞候補、本屋大賞第二位となった。2018年『さざなみのよる』でも本屋大賞にノミネート、続く小説第三作の『カゲロボ』で二度目の山本周五郎賞候補となる。エッセイに『二度寝で番茶』『木皿食堂』など。

https://www.shinchosha.co.jp/writer/6385/

著者の他の本

「昨夜のカレー、明日のパン」
河出書房新社 (2016/1/7)

若くして死んだ一樹の嫁と義父は、共に暮らしながらゆるゆるその死を受け入れていく。本屋大賞第2位、ドラマ化された人気夫婦脚本家の言葉が詰まった話題の感動作。書き下ろし短編収録!文庫版解説=重松清。


「さざなみのよる」
河出書房新社 (2020/11/5)

小国ナスミ、享年43。息をひきとった瞬間から、彼女の言葉と存在は湖の波紋のように家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く感動と祝福の物語。2019年本屋大賞ノミネート作。


「すいか 1」

河出書房新社 (2013/8/6)

三軒茶屋の下宿で一緒に暮らす女性4人の日常と、3億円を横領し逃走中の主人公の同僚の非日常。向田邦子賞受賞、伝説のドラマ!


戸谷洋志「未来倫理」

集英社 (2023/1/17)

内容紹介

私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。

テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。

気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集……。

現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。

倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。

著者紹介

戸谷洋志(とや・ひろし)
1988年東京都生まれ。関西外国語大学英語国際学部准教授。法政大学文学部哲学科卒業後、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。ドイツ現代思想研究に起点を置いて、社会におけるテクノロジーをめぐる倫理のあり方を探求する傍ら、「哲学カフェ」の実践などを通じて、社会に開かれた対話の場を提案している。著書に『ハンス・ヨナスの哲学』(角川ソフィア文庫)、『ハンス・ヨナス 未来への責任』(慶應義塾大学出版会)、『原子力の哲学』『未来倫理』(集英社新書)、『スマートな悪 技術と暴力について』(講談社)、『友情を哲学する 七人の哲学者たちの友情観』(光文社新書)、『SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ』(創元社)など。2015年「原子力をめぐる哲学―ドイツ現代思想を中心に」で第31回暁烏敏賞受賞。

著者の他の本

「哲学のはじまり」
NHK出版 (2024/1/25)

哲学の三大テーマが、この1冊で理解できる!

哲学の世界では2000年以上もの間、数々の哲学者が膨大な思想や哲学書を生み出してきた。しかし私たちは、それらがあまりに多様かつ難解で、どこから学び始めればいいのか分からない。そこで注目するのが、哲学の基礎をなしている三大テーマ、存在論・認識論・価値論。それらの領域を「はじまり」から紐解けば、驚くほど哲学が「分かる」ようになる。「哲学」という学問の特徴はどこにあるのか。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール――哲学者は世界の何に疑問を抱き、その思想はどう展開されたのか。「NHK100分de名著」にて解説の鮮やかさで話題を呼んだ哲学界の俊英が描く、誰もが知識ゼロから学べる哲学の地図。

「親ガチャの哲学」
新潮社 (2023/12/18)

もっと裕福な家庭に、魅力的な容姿に生まれたかった、いっそのこと生まれてこないほうがよかった……

近年、若者の間で瞬く間に広がった「親ガチャ」という言葉。

人は生まれてくる時代も場所も、家庭環境も選ぶことはできない。

そうした出生の偶然性に始まる人生を、私たちはどう引き受けるのか。

運命論と自己責任論とが交錯するなか、人気漫画からハイデガーやアーレントまで、

社会と哲学の両面から読み解く。

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