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渋谷教育学園幕張中学校の2024年度国語入試|本の紹介

渋谷教育学園幕張中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


信原 幸弘「「覚える」と「わかる」 ――知の仕組みとその可能性」

筑摩書房 (2022/12/8)

内容紹介

覚えた!わかった!と素朴に使うけど、その時、人間のなかでなにが起きているのか。丸暗記、真似る、理解といった働きから、批判的思考や知の可能性までを探る。

著者紹介

信原 幸弘(のぶはら・ゆきひろ):1954年、兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授なをつとめる。東京大学名誉教授。専門は心の哲学。著書に『意識の哲学』(岩波書店、2002年)、『シリーズ 心の哲学』全3巻(編著、勁草書房、2004年)、訳書にパトリシア・チャーチランド『脳がつくる倫理―科学と哲学から道徳の起源にせまる』(共訳、化学同人、2013年)がある。

著者の他の本

「情動の哲学入門: 価値・道徳・生きる意味」
勁草書房 (2017/11/10)

情動はときに誤り、害をもたらす。やはり理性に従って行動すべきなのか。理性的に生きることが幸福な生につながるのか。実はそうではない。情動こそが状況に相応しい行動を生み出すのであり、理性は情動の働きを調整しているというのが本当のところである。情動に着目することで新たな展開を見せる心の哲学の最前線。

「シリーズ 新・心の哲学I 認知篇」
勁草書房 (2014/5/14)

人間の認知や思考のあり方は、古くから哲学の問題となってきた。本書では、認知科学の成果を受け止めながら、人の認知における概念の役割や、思考と言語の関わり、合理/不合理的推論の関係、自らについての知識や認知(自己知・自己認知)と他者についての知識や認知(他者知・他者認知)について検討する。


志賀直哉「或る朝 」

岩波書店 (1998/12/7)

内容紹介

本巻には,創作活動が開始された明治30年代後半から「白樺」創刊の翌明治44年までの作品を収録.著者が「三処女作」と呼ぶ「菜の花と小娘」「或る朝」「網走まで」を始め,青年の淡い恋心を描いた抒情的な佳作「速夫の妹」,病的な神経亢進による悲劇を描いた短篇「剃刀」などに,すでに大作家・志賀直哉の片鱗がうかがえる.

https://www.iwanami.co.jp/book/b477184.html

著者紹介

1883-1971)宮城県石巻町生れ。学習院高等科を経て東京帝国大学文学部中退。在学中に武者小路実篤、里見弴、有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。自我の絶対的な肯定を根本とする姿勢を貫き、父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数発表。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』など。

https://www.shinchosha.co.jp/writer/1694/

著者の他の本

「志賀直哉随筆集」
岩波書店 (1995/10/16)

勁い簡潔な文体で,自然のたたずまい,鳥獣虫魚の生態,人間の深い感情の動きを捉え,ディテールを鮮明に描き出すことにより「全体」を表現した卓越したリアリズム作家志賀直哉(一八八三―一九七一).夢や幻覚や妄想をしばしば題材とした夢と想像力の作家志賀直哉.豊かな作品世界を満喫する「目に見える」ように書かれた随筆六十篇.

「暗夜行路」
新潮社; 改版 (1990/3/19)

ひとは過ちをどこまで、赦せるのだろう。
不義の子・謙作の魂の昇華を描破した、日本近代文学の最高峰。

祖父と母との過失の結果、この世に生を享けた謙作は、母の死後、突然目の前にあらわれた祖父に引きとられて成長する。鬱々とした心をもてあまして日を過す謙作は、京都の娘直子を恋し、やがて結婚するが、直子は謙作の留守中にいとこと過ちを犯す。

苛酷な運命に直面し、時には自暴自棄に押し流されそうになりながらも、強い意志力で幸福をとらえようとする謙作の姿を描く。用語、時代背景などについての詳細な注解を付す。

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