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新卒で入社すべきは、大企業かベンチャーか?

このテーマは、それぞれの境遇や就職する企業、部署、目指すべき目標によっても大きく異なるので、一般論で語るのは乱暴かもしれません。あくまで、私の体験に基づく個人的な意見になりますが、結論から言えば、「ベンチャー企業に入社したければ、大企業での勤務経験を経てからにすべき」だと考えています。

■大企業の中でも、チャンスは活かせる

ベンチャーも大企業も結局は、企業次第で環境は全く異なると思いますが、大企業だから、チャンスがないということはありません。大企業でも、30代で部長として、相当数の部下を動かす人もいるし、年収2,000万円以上の方もいます。大企業でも、新規事業を立ち上げて、子会社化することも可能です。また、社内ベンチャーで上場した場合、ストックオプションを活用すれば、ローリスクで一攫千金の可能性もあります。もちろん、前提として、他の同期社員とは異なる努力と主体性が必要になります。

■リスクをMinimizeし、リターンをMaximizeすべき

ベンチャー企業はupsideという観点でも、downsideという観点でも非常にリスクが高く、ベンチャー企業に入社する時は、原則として、初めから経営陣として入社しなければならないと思います。そして、大企業でレベル以上の実績を残した社員にとって、ベンチャー企業から経営陣として迎えられることは、決して難しいことではありません。経営陣として入社して、IPO前にストックオプションを入手すれば、億単位の報酬を得る事もチャンスもあり、逆に、経営陣も一般社員も入社1年未満で退職を余儀なくされることもあるのです。つまり、リターンを最大限享受し、リスクを最小限に抑えられるのは経営陣だけなのです。

■ハイクオリティのベンチマークを持つべき

ベンチャー企業ではすべてがゼロから立ち上がります。そして、それらのTASKをゼロから考えていたのでは、とても遅すぎるのです。私の経験では、ベンチャー企業が経験するほとんどの課題は、大企業での経験をコピーして、ちょっとカスタマイズすれば事足りるようなものです。当然、エクセレントカンパニーで経験を積んでいれば、ベンチマークのクオリティは一層高くなるし、ニ流以下の企業の経験であればその参照レベルが低くなるので、新卒で入社する企業の仕事のレベルはとても重要になります。

■何を知っているか?、それ以上に、誰を知っているか?

ビジネスを成功させる上で、当然、知識は重要です。しかし、業務が複雑化した現在では、どんなに知識を身に付けても、自分一人で解決できることは多くありません。多くの場合、課題の解決には、複数の専門家の力が必要になります。重要なのは、課題に対して適切な回答を持ち合わせている専門家が誰か?を認識できるだけの経験、適任者である社内外の専門家へのアクセス、そして彼らをマネジメントする能力になります。大企業で働くメリットは、社内はもちろん、社外でも会社の看板で、高品質な人脈形成をスムーズに行うことが可能な点にあります。

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