おすすめ鳥中華✖️2 Vol.1
いつぞや東京に行った時。駅構内の立ち食いそば店舗を過ぎながら
友達が、「ここの鳥中華そば、うまいんだよね」と言った。
インターネット、雑誌なんかでも、ちょいちょい取り上げられているようで、山形ではお馴染みの、いわゆる名物、英語で言えば、ソウルフードになっているそうだ。
ソウルフード
意訳すれば、魂の食べ物、ということになるが、これは、仏教的にいわれる、肉体とは分離した、いわゆる心のことを指しているのかな?
となれば、この立ち食いそば屋は、所定のレシピ工程を経て調理された鳥中華そばの提供しているのではなく、思念を凝らして、涅槃(ニルヴァーナ)に入った状態で、脳内に提供される鳥中華そば、観念上の鳥中華そばを食べるってこと?と思った。
俺、あんま修行とかしてないし、坐禅も小学校の体験学習でお寺に行った時以来組んでないけど、涅槃に入れるかな?投影できるかなー、脳内に。
鳥中華そばを観念として食す、って一生懸命やってみたけど、なんか全然、食べた気がしないんだよねー。
って結果になりそうな気がした。
そういう失敗は嫌なので、友達に確認したところ、それは違うと。
所定のレシピ工程を経て調理された、実体としての鳥中華そばを食す方だよ、と、教えてもらった。
ああ、そうなんだ、じゃあ、ちょうど、実体としての僕はお腹が空いてるし、鳥中華そばを食べたいな、と、思った。
店の前の券売機の前に立ち、鳥中華そばのボタンを探す。
そこにはどういうわけか、鳥中華そばのボタンが2つあった。
・おすすめメニュー 鳥中華 ¥550
・山形名物!!! 鳥中華 ¥550
友達に聞けば、どちらのボタンを押下しても、同じ鳥中華そばが提供されるという。
じゃあ、ボタンは1つでいいのでは?と、思ったが、なぜ、こんなことをするんだろう?ちょっと考えてみることにした。
これは、市場活動・販売戦略、欧米風にいえば、マーケティングである。
マーケティングの意味
商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称
続く…