身体が硬い忍者
昔、忍者のバイトをしていたことがある。
忍者にも様々な業態があって、僕がやっていたのは諜報。
これは組織に忍び込んで、秘密を調べたり、重要な情報を得たりすることが主な活動となります。
研修では、忍者の成り立ち、考え方、コンプライアンス、術、忍具の使い方を座学したのち、フィールドトレーニングに移行します。
手裏剣とかは比較的簡単なんですが、水蜘蛛はホント難しかった。
これ、やってみるとバランス取るのが大変で、左右の足を前後させてリズムよく進むのは、よほどやりこまないと出来ません。
僕も足が左右に開き、世良公則のようになって流されてしまい、研修中はずっと「世良」と呼ばれていました。
こんな感じで研修を終えて、組織に忍び込むことになりました。
組織の裏口に小さい通気口ダクトがあって、そこをくぐっていこう、ということになったんですが、僕は身体が硬いので、狭いダクト内でのほふく前進がうまく出来ず、途中で引っかかって肩の靭帯を痛めてしまいました。
思わず「痛ててててッ」
と、声を出してしまい、敵に気づかれて任務は失敗。
蜘蛛の子散らしながら退却となりました。
それ以来、忍者の仕事はしていません。ただ、今でも忍者の需要は多く、市場は常に売り手市場です。
みなさんも、興味があればぜひ、我が愛すべき伊達時代村に行ってみてください。
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