九州フェア
先日、近くのスーパーで、3日間の「九州フェア」をやるというので、初日の仕事帰りに早速寄って、佐賀県が誇る竹下製菓の普段は売っていない「八女抹茶モンブラン」を6本ゲット。初日は山のように積まれていたので、最終日の3日目も当然残っているだろうと寄ってみたが、残念ながら完売だった。仕方が無いので、他の九州フェアの残ったブランド食品を買おうとスーパー内をかなり回ってはみたが、本当に買いたいものはなかった。それでも九州経済の活性化を応援したいので、適当な九州食材を買ったが、「九州フェア」なんて大々的に広告しておいて、こんなもんなのかと寂しい思いで帰宅した。
そして次の週、生麺コーナーで、偶然【入替処分120円】の「杉永かまぼこ」の山を発見するという、悲しい事態に遭遇した。これは九州フェアの売れ残りだろうか。悲しかった。悲し過ぎた。故郷九州から遠く離れて暮らす九州人にとって、特筆すれば長崎県人にとって、宝物のように貴重なちゃんぽんの具が、こともあろうに売れ残って処分品に成り下がっているなんて。2人暮らしの我が家にとって、賞味期限の1週間以内でちゃんぽんと皿うどんを作るとしても2袋あれば良いので、とりあえず買い物カゴに入れたが、生麺コーナーにも乾麺コーナーにも、本物のちゃんぽん玉とか皿うどん麺とかは売っていなかった。これはもう仕方ないと諦めて、週末に「日本橋長崎館」で麺を買うことにした。
その後も、お菓子売り場の見切り品コーナーに処分シールが貼られた「ブラックモンブラン チョコレートクランチバー」を見つけるという現実に遭遇してしまい、たまらずこれも購入した。このスーパーは以前から「九州フェア」と銘打って、それなりの九州食材を並べていたから、きっと九州を愛して止まない生粋の九州人がいるのだろうと、同郷人愛で贔屓にしていたのに、残念だ。
それにしても、「九州フェア」と銘打つからには、せめてそのフェアの期間だけでも【九州物産コーナー】を設けて、それを目当てに訪れる買い物客の為に買いやすい環境を用意して欲しいものだ。食材が冷凍品からお菓子まであるので陳列するのに大変なのは理解する。理解はするが、こんな陳腐な商戦では、ファンは喜ばないしリピートしない。だって、今は「お取り寄せ」で何でも揃う時代だもの。