余り知られていませんが…
今日は重陽です。
五節供の一つではあるのですが、
人日・上巳・端午・七夕と比べると
あまり知られていないかもしれません。
菊の花をかざったり、菊を浮かべた酒を飲んだりして、
無病息災や長寿を祈願した日であります。
この行事は、平安時代に中国から伝わった行事です。
中国において、奇数は陽数とされ、縁起の良い数字とされています。
その陽が重なる日として、重陽と名づけられました。
しかしその一方で、陽数が重なると不吉なことが起こるとも考えられ、
邪気を祓う習慣もついたとされています。
菊は邪気を祓う霊草として信じられており、
菊酒を飲んで長寿を祈願したのでしょう。
日本においては、秋の節供ということもあり、
収穫祭として全国各地に姿かたちを変え、受け継がれていると言います。
その中で、九州で行われている<くんち>は有名なのではないでしょうか。
<くんち>とは、九州地方の方言で九日を意味し、
収穫祭を指しています。
<三大くんち>とよばれるものがあり、
<長崎くんち><唐津くんち><福岡おくんち>を指します。
その中でも、
長崎くんちは1634(寛永11)年に
二人の遊女が諏訪神社に謡曲を奉納したことを起源として
およそ390年続く伝統ある行事です。
長崎くんちは毎年10月7日から3日間行われるそうで、
機会があれば一度見に行ってみたいです。
勿論、唐津や福岡のくんちも
見に行きつつ、周辺の散策もしてみたいところです。