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縁と運

※この文章は、日本仕事百貨のニュースレターに寄稿したコラムを加筆修正したものです。ニュースレター登録はこちらから。


 
人は「縁」のなかで生きている。
 
たくさんの縁のなかで、くじを引くように自分が進む道を決めている。ある意味それは運とも言えるかもしれない。
 
わたくしごとだけど、先日親戚の結婚式に出席する機会があった。僕は実家がお寺なのもあり、親戚はお坊さんだらけ。見渡す限りの坊主頭だ。そうなると、結婚式は仏前結婚式になる。といっても、内容は神前結婚式と同じような感じだ。
 
その親戚は、10年くらいお付き合いした人と結婚した。なかなかの長い付き合いのなかで、それほど一緒にいる人と結婚できたその親戚は立派だし、幸せだろうなと思った。
 
結婚や就職など、自分がどう進むのかというのは、すべてが縁のなかにある、と僕は思っている。いいご縁なのかそうではないのか、それはあとで振り返ってわかることであり、少なくともその縁が働いたときは、その人にとって最良の道であり、幸せなことであると思うのだ。
 
というか、そう思わないと人生やってられん!という若干の諦念もあったりする。後悔したくないからそう思い込むようにしているのかもしれない。でもそれくらいの勢いがないと、前には進めない。 

話がずれてしまったけれど、このメールマガジンを読んでくれている人の多くは、仕事で悩んでいる人なのかなと想像している。どんな仕事についたらいいか、今の仕事のままでいいのか。もっと自分にできることがあるのではないか。そんな思いで日本仕事百貨を見てくれているのだろうか。
 
個人的には、日本仕事百貨を通していいご縁ができることが一番うれしい。もちろんそれ以外のところでいいご縁が生まれることもあると思うけれど、それもうれしいことだ。
 
自分で自慢する感じになってしまうけれど、日本仕事百貨の記事は、いいご縁が生まれやすいようにと願って書いている。
 
この場所で生まれた縁が、後から振り返ってもいいご縁だったなと思えるように。そんな記事を書いていきたいと、編集スタッフ一同、真剣に記事を届けている。
 
願わくは、このメルマガを読んでくれている人にもいいご縁がありますように。
 
糸井重里さんの言葉を借りると、かつて家族ができる物語も「縁談」と呼ばれていたそうだ。
 
(稲本 琢仙)

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