女を口説いてレベルを上げろ!『ブルー リフレクション 幻に舞う少女の剣』感想
RPGと言えばどんなセオリーを思いつくだろう。
恐らく「町で装備を整え」「ダンジョンに行き」「雑魚を狩ってレベルを上げ」「ボスに挑む」というものではないだろうか?
しかし『ブルー リフレクション 幻に舞う少女の剣(以外ブルリフ幻)』は違う!!
RPGのセオリーなどクソくらえ! お前らが見たいのはキャラとシナリオだろ? それ以外は米研ぎ汁が如く捨ててしまえ!
そんな潔さがありました。
1.ブルリフ幻のざっくりとしたあらすじ
2.ぶち壊されるRPGのセオリー
ではこのゲームにおいて通用しないRPGのセオリーを見ていこう。
まずダンジョンについて、ランダム生成かつダンジョンの奥という概念がない。ダンジョンの目的は基本的にアイテム拾いであり、そのアイテムも無差別に置かれているため、ダンジョン攻略もクソもない。
またダンジョンというと雑魚敵との戦闘だが、なんと雑魚敵と戦うメリットがあまりにも薄い。経験値すらない。アイテムもいらない。さらにシンボルエンカウントのため戦闘の回避があまりにも容易になり、ミッション等で討伐依頼がない限りは縛りプレイでもないのに雑魚を避けるのが当たり前になる。
じゃあどうやってレベルを上げるかと言うと女を口説くとレベルが上がる。いや、正確にはミッション消化(=生徒のお悩み解決)もあるんだけど、それも含めて女を口説いてるようにしか見えない。「想いの力で強くなる」の「想い」って性欲か?
3.ここが変だよブルリフ幻
ブルリフ幻がRPGとして変だという話をしたが、そもそももっと変なところがある。スケベ描写が露骨すぎる。
主人公はスマホを取り出すだけで乳揺れするし、雨降っただけで服がありえんくらい透けるし、マジで何の意味もない入浴シーンが毎日ある。
あとキャラもすごい。個性的なキャラは良くあることだと思うのだけど、学校の廊下でパンツ交換してとか言い出すヤバすぎる奴まで現れる。性の自由奔放っぷりがネアンデルタール人まで後退してる。「女子校だから大丈夫だよ〜」じゃないんだよ。
4.それでもブルリフ幻は面白い
ここまで散々こき下ろしといて言うけど、ブルリフ幻はめちゃくちゃ面白かったです。
思春期の不安定さ、未来への不安、葛藤などを友情で乗り越えていく王道の青春ストーリー。将来に絶望し不登校だった主人公が友達と思い出を積み上げる過程。戦略性の高いバトルシステム。繊細で儚い印象により没入感を高める素晴らしいBGM。良いところをあげると枚挙に暇がありません。というかこんなに楽しかったから続編でやってます。
特にBGMは短い時間でこのゲームの雰囲気を楽しめるので、よかったら『BLUE REFLECTION(タイトル画面)』『OVERDOSE(通常戦闘曲)』だけでも聞いてみてください。
ブルリフ幻は間違いなく変なゲームです。でも、やって良かったと思えるだろうことも確信しています。あなたも「駆け足の"きれい"」を体験してみませんか?