もう春?〈コップ一杯の夢と適量のノンフィクション〉
気づいたら2月も終盤に差し掛かろうとしている。気持ちとしてはまだ1月中旬なんだが。「1年って早いなぁ」と感じるのはまだ早いか。
タートルネックはいつしまおう、羽毛布団はまだいるかな、セーターはさすがに要らないだろう。とはいえ急に寒の戻りに遭遇したり雨と晴れの周期を繰り返したりする。けれども一雨ごとに春が近づくと言うし、晴れた日のありがたみを知るためにも雨が必要なのかもしれない。
気の早いウグイスが鳴いていた。名前の知らない花や実が咲いていた。鍋物が減って春野菜を市場で見かけるようになった。
もうすぐ春を迎える。泣いてばかりいたって幸せは来ないから、重いコート脱いで出かけようか。ハルを探しに。