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わたしは仕事に恋をし、そして振られたんだ
先日Kaoriさんと会ったとき、仕事について少し話しました。5月末をもって辞めるので、近況やわたしの思いを伝えようとしたら、途端に涙がこぼれてくる。
自分自身が戸惑ったから、Kaoriさんはもっとだったはず。どうしたらいいか困り、すぐさま次の話題へ変えました。
こちらの記事のタイトルにしてるように、その日の夜は心底しあわせだった夜。じゃあ、よっぽど仕事がイヤなのかと思いますよね。それがね、分からないんです。
ビール飲み会の前日に、NHKでやってた大病院のお引越しドキュメントを偶然見つけました。夕飯を食べながらの「ながら見」だったのに、気づけば食い入るように「ガン見」してて。
イカン、イカン。何をやってんだか。振り切るように洗い物を開始。
でもコップを洗ってても、鍋を洗ってても、次から次へと涙が出てくる。どうやっても止められない。お水をザーザー流すように、わたしの目からどんどん出てくる。閉じる栓がどこか分からない。
テレビに映る建物の構造とか、登場する人物とか。勤めてる所と似通ってる箇所が多くて。ふと自分の日常を思い起こさせるのです。
うなだれて帰った日、悪態をついて床を見つめながら歩いた廊下。なじられるように叱られ、居た堪れなかった場所。
思い出すのは史上最低で、「こんな気持ちを二度と味わうもんか」という悔しさと、イラつきと、怒りと。そんなネガティブ極みの気持ちばかりなのに。何の出来事キッカケで、そんな思いになったのかは忘れてしまったのに。でも涙が止まらない。嗚咽をあげて泣いてしまう。
今もまた、書きながら号泣してました。それでもやっぱし、この感情に名前をつけられない。
悲しさなのか、悔しさか。いっそ未来の不安なのか。どれも正解のようでいて、でもどれも違う。誰かに分かって欲しいようで、容易く分かられたくもない。絡み合った群青色のような、どないやねんの塊です。
変テコリンな例えだけれど、わたしは仕事に恋をしていたのかもしれません。尽くし倒し、全力で自分を捧げてたら、いつかきっと描いてる未来になる。わたしの思う通りとなり、そうして振り向いてくれると思ってた。
でもそんな日は、いつまで経っても来なくて。むしろ尽くした分だけ、軽んじられやすくなってた。
男女間でもそんなことありませんか。自分の意見を抑えた従順な人よりも、一見ワガママのようで、その実ちゃんと己の考えを述べてる人。
後者のパターンこそ、長い期間をみたときに上手くいく秘訣です。わたしは前者の良い子ちゃんを選び、そうしてたら身の内にあった袋がとうとう破れた。きっとそういう状態。
愛されようと願ったから、だったのになー。そりゃ泣くわ。泣くしかない。
さあ、どうしたもんだろう。でも「恋してる」に気づけてよかった。今はもう十分。今夜は寝よう。
では また