2024.1.16(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比282.61円安と7日ぶり反落。前引けにかけていったん下げ渋ったが、後場に売り直された。特に売り材料が発現したわけではないものの、前日までの日経平均大幅上昇の反動が出た形。前日の米国株市場がキング牧師の誕生日で休場だったことで手掛かり材料に乏しいなか、高値警戒感から保有株のポジションを調整する動きが目立った。ただ、外国為替市場では円安が進行しており、これが全体相場の下支え要因となっている。日経平均は後場に入って3万5600円近辺を下限とするもみ合いを続けたが、値下がり銘柄数は全体の83%に達した。一方、売買代金は活況だったものの3兆9000億円台にとどまっており、今月5日以来となる4兆円台割れとなった。
国土交通省は16日、ダイハツ工業の認証試験不正を受け、特に悪質な不正行為が確認された3車種について、量産に必要な認証である型式指定の取り消し手続きを開始した。同省は同社への立ち入り検査で新たに不正が14件見つかったことも公表し、同社に抜本的な組織改善を求める是正命令を出した。親会社のトヨタ自動車は同日夜、ダイハツの企業風土と経営変革を「全面的にサポートする」との声明を発表。
中国株は上昇して終了した。相場の行方を占う上であすの中国国内総生産(GDP)が焦点となっている。香港株はハイテク株と不動産株を中心に売られ、1年強ぶりの安値を付けた。
欧州株式市場は続落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)高官らの利下げ時期を巡る最近の発言を受け、早期利下げへの観測が後退したのが売りを促した。3月に最初の利下げが行われる確率は24%近くと見られており、前週の30%超から低下した。
米国株式市場は下落。金融大手モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの強弱まちまちの決算が銀行株を圧迫したほか、ボーイングとアップルに売りが先行し、S&P総合500種を下押しした。モルガン・スタンレーは2023年第4・四半期の減益が嫌気され、1カ月余りぶりの安値に沈んだ。ゴールドマンは51%増益を発表後、ほぼ終日小動きで推移した。S&P500の銀行株指数<.SPXBK>は1カ月余りぶりの安値を記録。他の大手銀の一部が先週末に発表した決算が減益となったことを映した。アップルは 競争が激化する中国スマートフォン市場でiPhoneの異例の値下げに踏み切ったことが売りを誘った。アップルは先週、時価総額でマイクロソフトに首位を奪われている。