2023.7.7(金)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前日比384.60円安と4日続落。前日のNYダウは366ドル安と続落。米6月ADP雇用統計が強い内容となり、米国の金融引き締めの長期化観測が強まった。この流れのなか、この日の日経平均株価は朝方に一時400円超下落し3万2300円台まで下落した。その後、下値には買いが入り売り一巡後下げ渋ったが、後場は引けにかけ再び下げ基調となった。上場投資信託(ETF)の分配金捻出売りも警戒された。週末要因に加え、今晩発表の米6月雇用統計を前にポジション調整売りも出た様子。
7日に発表された6月の米雇用統計を受けても、米金利先物市場では連邦準備理事会(FRB)が7月の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5.25─5.50%に引き上げるとの見方がほぼ織り込まれている。米労働省が7日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想以上に伸びが鈍化した。ただ失業率は7カ月ぶりの高水準から低下、賃金も堅調な伸びを維持し労働市場の強さを示した。
米国時間の原油先物は約3%上昇し、9週間ぶりの高値を付けた。一段の利上げで経済成長が鈍化し、その結果として原油需要が減退するとの懸念が出ているものの、供給に対する懸念のほかテクニカルな買いに相殺された。清算値は北海ブレント先物が2.6%(1.95ドル)高の1バレル=78.47ドル、米WTI先物が2.9%(2.06ドル)高の73.86ドル。北海ブレントは5月1日、米WTIは5月24日以来の高水準となる。
米国株式市場は振れる展開となる中、続落して終了した。朝方発表された米雇用統計をこなした後、投資家は月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表される一連の指標や企業決算に身構えている。S&P総合500種は午後の取引の大半をプラス圏で推移していたものの、引けにかけ売りが出た。週足ではS&Pが約1.2%、ダウ工業株30種が約2%、ナスダック総合が0.9%それぞれ下落した。