2023.8.29(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比56.98円高と続伸。朝方に200円以上高い場面もあったが、その後は伸び悩んだ。為替のドル高・円安を横目に前場後半以降に買い直されたものの上値は重く、後場終盤に再び上げ幅を縮小した。前日の米国株市場では、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容がややタカ派寄りながら想定内との見方が徐々に広がり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、東京市場でも投資家心理を強気に傾けた。アジア株市場がほぼ全面高に買われたことも株高を後押しした。ただ、売買代金は盛り上がらず、日経平均3万2000円台では戻り売り圧力が意識され、上げ幅は限定的だった。個別株の物色意欲は旺盛で値上がり数は1200を上回っている。
中国・香港株式市場は続伸。中国当局が週末に投資家心理改善に向けた措置を発表したことが引き続き好感された。中国財政省は27日、株式取引にかかる0.1%の印紙税を28日から50%引き下げると発表。中国証券監督管理委員会(証監会)も、新規株式公開(IPO)のペースを抑制し、主要株主の株式保有削減を一段と規制すると表明した。また、国内の証券取引所が信用取引の要件を引き下げたと明らかにした。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。資源株など幅広い銘柄が上昇した。堅調な金属価格を背景に資源株指数は2.12%上げた。不動産株指数は1.43%上昇。オランダの大手保険会社NNグループは10.2%と大幅上昇し、相場を押し上げた。上半期決算で資本の状況が改善したと発表したことが材料視された。
米国株式市場は急伸して終了した。7月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数の減少が確認されたことで米連邦準備理事会(FRB)が利上げを休止するとの観測が強まり、半導体大手エヌビディアや電気自動車(EV)大手テスラなどの大型グロース株に買いが入った。